「山の会たより」116

令和7年2月18日(火) 福岡県 英彦山・四王寺滝

○ 2月の山の会は氷瀑鑑賞で7年前の2018年1月28日に行った「英彦山四王寺滝」に再び行くことになった。07:00甘鉄甘木駅集合で、小石原川ダム・小石原経由で英彦山別所駐車場に向かった。今回は快晴、途中雪やアイスバーンもなくスムーズにという感じで,むしろ氷瀑があるのかどうか不安な気持ちの方が強かった。
○ 07:57「英彦山別所駐車場」に着いた。駐車場には1台しか停まっておらず、氷瀑は‥‥。早速登山準備にかかり、08:14 駐車場から登山を開始、犬を連れた老人に出会い、”つららは?”と聞くと”ないんじゃない”がっかりの返事、15分くらい車道を進んで参道に合流した。

 

○ 石段が続いて、息が上がる。こんなにきつかったのかと、何度も立ち止まりながら登っていった。参道の傍には「ミツマタ」が蕾で春を待っているようである。

 

08:38 「奉幣殿」に到着、誰もいない!、ちょっと休んで、お参りして、のぼり旗がたくさん並んだ石段から、すぐに、右側の登山道を進んで行った。(前回は既にここでアイゼンを装着していた。)
起伏のない概ね平坦な山道を”ワイワイ”と話しながら進んで行く。風が冷たいが、日差しを受けると快い。

 
○ 九大英彦山生物学実験施設の標識を過ぎ、09:11標識から虚空蔵に行ってみようとなり、少し上ったところに小さな小屋があった。メンバーの一人はもっと上の方に虚空蔵はあると言ったが、小屋を見て直ぐに登山道に戻った。

 

09:18 しばらく進むと四王寺滝方面の標識がある鬼杉分岐から左折した。途中、苔むした大きな岩に石像が置いてある。さらに「梵字岩」の標識を過ぎると、直ぐに四王寺の滝入口の標識があった。

 

 

○ 少しの休憩のあと、四王寺滝への山道を進んで行った。いきなり、石がゴロゴロとなり、その石の間にはアイスバーン化した雪が残って、気温が下がり、景色が変わった。霜柱を踏みながら進んで行く。
慎重に残雪を避けながら、急な登りを進む。しかしここから難儀に向かって行くことになった。四王寺滝までの概ね3/4ぐらい登ったと思われる頃、道標のリボンが見つからず、探すと遠く左に見えていた。最初は何とか足場があったものの、その後は急斜面、ずるずると滑る。

 
この辺りで前方に全く氷瀑はない岩壁が見えている。なんか違う、四王寺滝と違うと思いながらも進んだ。今までの経験で最も困難な山登りである。ようやく、壁に寄り付いたものの進めない、やはり小滝(四王寺滝の左の沢にある岩壁)とメンバーが言う。何とか枯れ沢側行ってゴロ石を下ることになった。

 

○ 「四王寺滝」を少し諦め気味に注意しながらゆっくりと下りかけていたが、誠ちゃんが右の沢に確認に行った。すると正面に光った壁面が見えているとのことで、そこまで行くと確かに反射している。以前見た「四王寺滝」であると確信した。
すでに下り始めていた徳ちゃん達に声をかけ再び登って行くと、雪には覆われていないが、氷壁があり、やっとの思いで、11:21今回の目的地「四王寺滝」に着いた。

 
○ なんとか岩肌に氷が張った滝をまじかに見ることができた。滝の上からは大粒の「氷」がばらばらと音を立て、溶け落ちてくる。
次は滝を横切り、南岳に向かうことで進み始めたが、滝サイドのルートが崩れていて進めない。仕方なく昼食後下山することにした。
○ 11:40 日当たりの良い場所での昼食となった。それぞれにラーメン、おにぎり、パン、カレーメシなどを食べながら、幸せを感じる時間を過ごした。

 
○ 12:17 下山である。再び石ゴロゴロの道を少し下っていくと、”あった”ピンクのリボン!、これを見つけていれば、苦労しなく良かったのだ。
登りよりも”もっともっと”慎重にアイスバーン化した残雪を避けながら下りて行く。後ろで”オー”とか”キャー”とかの声、滑りこけているが、けががなくて良かった。
12:53 四王寺滝入口まで全員無事に下りて来ることができた。ここからはあまり起伏のない山道を”ワイワイ”と進んで行く。途中、梵字岩、虚空蔵などがあるが、やはり登りかけの気が張った状態でないと寄る気持ちにはなれない。

最後に奉幣殿が見えるポイントを過ぎ、13:39 「奉幣殿」に到着した。そして朝きつかった参道の階段をゆっくりと下りて行き、13:59 駐車場に到着して、今日の山の会を延5時間46分で無事終えることができた。

 

※ 暖かく、天気も良く登山日和となった、久しぶりの「四王寺滝」であった。しかし期待していた滝は氷が張っただけで、残念であった。滝へのルートを間違えたことにより1時間ほど余分な寄り道となったが、これもまた良しとしよう。
 今シーズンは難所ヶ滝と四王寺滝の2カ所に行ったが、言うなれば”スカ”であった。暖冬の影響は微妙に様々なところで出ているのが感じられる。
 今年も順調に山の会が実施できることを願いたいものだ。

 

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