• 2016.8.25
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「山の会」たより39

<平成28年7月30日(土)~8月2日(火) 八ヶ岳(硫黄山2,742m・横岳2,829m・赤岳2,899m)>

☆ 今年の夏山登山は7月30日~8月2日の3泊4日で八ヶ岳の硫黄岳-横岳-赤岳-中岳-阿弥陀岳縦走を計画した。
<7月30日(土曜日)>
○ 07:15博多駅新幹線乗車口に集合、07:32東京行きのぞみ8号に乗車、”ワクワク”した期待感が漂ってくる。名古屋駅から中央本線に乗り換えて塩尻から茅野行き普通に乗り継ぎ13:28茅野駅到着,さらに美濃戸口までバスに乗り換えた。

バスで郊外を通過すると八ヶ岳の裾野に広がった畑でセロリやブロッコリーなど高原野菜が大規模に栽培されている。約40分弱で美濃戸口に到着した。ここから美濃戸山荘までは約1時間の歩行である。いざ出発という時にいきなり雨が!! あわてて傘を出したり、合羽を着たりしたがすぐに降り止んだ。15:25ようやく美濃戸山荘に到着した。

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○ 荷物を適当に整理し、食事時間まで外のテーブルでの懇親会である。ビール・焼酎をを飲みながら明日の登山に思いにふけっていた。 突然夕立みたいに雨が降ってきた。なかなか止まない。明日の天気が気がかりである。
夕食はニジマスの塩焼き、タラ芽フライなど山荘と侮れないくらい立派な夕食であった。夕食後は酒のおかげ?ですぐに熟睡モードで一日が終わった。
○ 美濃戸山荘は高度1,760mで涼しく、夜になると肌寒く感じられた。下界の熱帯夜から解放された感じがする。

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<7月31日(日曜日)>

○ いよいよ八ヶ岳登山の日となった。未明に起きてみると雨は止み、満天の星空である。(ひと安心!!)
04:00頃から辺りが「ゴソゴソ」し始めてきた。06:00からの朝食なのでまだ時間はあるが、朝食後そのまま出発する予定なので登山準備を始めた。今日は美濃戸山荘からの赤岳天望荘まで約1000mを登る行程である。
○ 06:18北沢コースを使って登り始めた。北沢コースは堰堤広場まで車が通行するので比較的なだらかである。1時間弱で堰堤広場に到着、車両が数台が駐車している。車両の通行はここまでである。休憩後、赤岳鉱泉を目指して進んだ。

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○ 橋を渡って矢印に従い進むと、すぐに岩がごつごつした道になった。堰堤広場までと全く様子が異なってきた。清々しい風を受けながら沢沿いに進むと、沢のサイドに木道が幾重にも整備され繋がっている。ガイド本にあった写真と同じ光景である。しばらく行くと広場に多くのテントが張られいる赤川鉱泉に到着した。休憩テーブルにはたくさんの人が朝食を思い思いに摂っていた。我々も休憩と行動食の補給をした。赤川鉱泉から見上げると猛々しい横岳が間近に見えている。

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○ 赤岳鉱泉からは比較的傾斜のきついつづら折りの登山道になってきた。太陽の光は木々に阻まれ、余り汗をかかない快適な登りである。この頃から山小屋に泊まっていた余裕顔の下山者と頻繁にすれ違うようになってきた。途中、横岳、赤岳などが一望できる見晴らしの良い場所で休憩・行動食を補給した。いよいよ最後の頑張りどころである。
○ 「ハイマツ」樹帯を過ぎると森林限界となり、10:15一気に視界が開け、赤岩の頭に着いた。ここからは硫黄岳を含め南八ヶ岳が見渡せる。そして赤岩の頭から急斜を登ること24分で最初の山「硫黄岳2742m」に到着した。

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○ 硫黄岳山頂は扁平な石を敷き詰めたようでかなり広い。広場の南側には噴火口の崖がそそり立っている。山頂ではたくさんの人が食事や休憩をとっている。我々は少し下ったところの硫黄岳山荘で昼食を摂ることにして先に進んだ。岩ゴロゴロを下りていく途中々にチシマギキョウ、コマクサ、ミヤマキンバイなどの可憐な花たちが迎えてくれている。11:30岩にへばりつくように建っている硫黄岳山荘に到着した。ここでも多くの人が昼食をしていたので、適当に場所を確保して食事となった。
○ 昼食後横岳に向かった。その途中にネットで守られたコマクサの群生地が現れた。登山道の上部・下部に無数のコマクサの株があり、見応えがある。特に、ガイド本に記載があり、硫黄岳付近に2~3株しかないというシロコマクサを見ることができたことは幸運で、疲れがいやされた感じがした。

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群生地を過ぎて、いよいよ横岳の岩場に取り付くことになった。最初から鎖場となったので、ストックをしまって岩場に挑戦である。一歩間違えば滑落するような横渡り、直角に近いようなハシゴ、それらに繰り返し向かっていかなければならない。勇気と根性を振り絞って進んでいった。ようやく、第1の峰に着くと、そこに横岳2829mの標識であった。更に鎖やハシゴの上り下りを繰り返しながら第2の峰を通過した。振り返るとよくぞ登ったという感激が生まれてくる。
ここまで来たら眼前に「赤岳」がそびえ立っている。今日は赤岳天望荘に宿泊する予定なのでもうすぐである。地蔵尾根の標識を過ぎ、ハイマツ帯を抜けたらようやく赤岳天望荘に到着した。

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○ 早速天望荘で宿泊の手続きを行った。その際、明日の天気が下り坂なので場合によっては、今から荷物を置いて赤岳に登ることも検討したが、結局明日一番に登り、再び天望荘まで戻って、地蔵尾根を下りていくことにした。
○ 夕日に染まった雲、下界の諏訪湖、遠くに見える槍ヶ岳など、山からのすばらしい景色と酒に酔いしれていた。突然、ブロッケン現象が見えるとの声に喜んだが、結局、虹は見えたものの霧が上昇せず見えなかった。

夕食となった。天望荘の有名??なバイキングである。みそ汁、炊き込みご飯、豚肉煮、山菜フライ、野菜煮物など、ビール付きのとても豪華なメニューである。そして、部屋に戻って就寝、そうやって2日目が終わった。

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<8月1日(月曜日)>
○ 未明に目が覚めると発電機が止まり「真っ暗!」全ての電球が消えている。04時頃から荷物の整理していると「富士山」が見えているとのことなので早速外に出ると、薄暗い中赤岳斜面の横に見えている。雲がかかっているがやはり富士山は別格である。
さらに、東の方向が明らみ始めた。日の出である。宿泊客が思い思い外に集まってきている。04:50雲の切れ間から太陽が見えてきた。夜明けのうら寒いなかでの日の出は神々しい!! そして朝食の時間となった。みそ汁、ごはん、煮物、ミートボール、ウインナーなどのバイキングである。

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○ 食事後、05:50赤岳への登山を開始した。最初から結構急で息が弾む、しばらくすると連続した鎖が現れてきた。下山者と慎重に離合しながら、徐々に登っていった。突然、下を見るとハイマツの木々の間に「かもしか」が!、初めて自然で見る姿である。人慣れしているのか悠然と登山者の前を横切っていく。しばらくして第1のピークにたどり着くと、昨夕見れなかった「ブロッケン現象」がはっきり見えている。背に受けた朝日が前面の霧の中に自分の姿を映し出している。不思議な世界である。
06:23赤岳山頂に到達、雲は多いが、かなり遠くまで見えている。富士山も天望荘で見たときと違う感じに思える。写真を撮り下山の途についた。07:04赤岳天望荘まで戻ってきた。往復1時間14分を要した。

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○ 休憩後、地蔵尾根に向かった。地蔵尾根は分岐地点に「くまもん」羽織った地蔵さんが登山の安全を願って鎮座し、更に下った所にも地蔵さんが祀ってある。地蔵尾根からほぼ真下と思えるぐらいに見える行者小屋までであるが、下り始めてすぐに急斜面が続いている。臆病ぐらいに慎重に一歩一歩脚を下ろしていく。更にハシゴが直下に連なっている。落ちれば良くて重傷ぐらいだ。そんな急斜面を登ってきている人とすれ違うが青息吐息で非常にきつそうである。我々は下りで危険ではあるが結構気軽に声をかける。
森林限界からしばらく歩いて、地蔵屋根分岐から約1時間、08:37ようやく行者小屋に着いた。小屋の前面はかなり広く休憩用のテーブル等もたくさんあって、かなり多くの人が休憩している。見上げると眼前に横岳から赤岳、中岳、阿弥陀岳が雄壮に連なっている。ようやく緊張感から解放され、しばらく行動食などを摂りながらの休憩となった。

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○ 08:50南沢を使って再び美濃戸山荘前の登山口に戻ることとした。沢に沿って軽快に下っていく。木々に囲まれた登山道は「ほっと」する感じである。
しかし、沢沿いの道は大きな岩がゴロゴロしており、そこそこ注意しないと危ない。樹林の中はみごとに苔が一面に生えており、屋久島にもあった「もののけ姫」的なシーンが続いている。

○ 予定コース時間1時間40分を過ぎても、近くなっている感じはするが、コースを途中で間違えたのかと思うくらいなかなか登山口に着かない。11:02やっと登山口に到着である。なんと2時間12分も要した。決してゆっくり歩いたわけではないけど!!

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美濃戸山荘に到着後、早速昼食の弁当をテーブルで食べた。天気は予報とおり悪くなってきて、恐らく山はガスっていると思われる。これから登ろうとするパーティーは大変だろうと思いながら、早めの下山は正解であった。それでも、バス停のある美濃戸口まで1時間弱歩く必要があるので、11:50に山荘を出発した。すぐに子どもたちの団体の下山と一緒になった。
12:20美濃戸口のバス停に到着、急いで歩いたので結構な疲労感、今回の登山の終了である。これからは、名古屋で慰労会、次の日は市内観光して帰宅を思い浮かべた。
○ 定刻どおりバスで茅野駅に、茅野駅から塩尻、塩尻で15:03発「しなの16号」に乗車、順調な路程・・・・・が、急に狂ってしまったのだ!!塩尻を定刻に出発した「しなの16号」は1時間くらい順調に名古屋に向かっていた。車窓からの空はどんよりから黒い雲と変わっていった。そして稲光とともに大粒の雨となった。そして突然車内放送で南木曽と中津川間の大雨で不通になったとのこと、近くの野尻駅に停車した。1時間経っても2時間経っても動く気配なし。車内放送は名古屋にいつ着くか判らないと言っている。結局名古屋に着いたのは21:15頃で約4時間10分遅れで、その後ホテルに行った。

○ ホテルでは既に食事時間は終わっているので、地下の会議室を開放して貰い、それぞれが疲れ気味であったが登山の無事を祝って弁当と持ち込み食料で慰労会となった。登山に関してルートの変更や山小屋の選択が良く、なによりも天気が非常に良かったこと。など話しながら盛り上がった。かなり遅くなってきたので早めに部屋に戻って就寝、3日目も無事終了
※こんなアクシデントは初めての経験でもあったが、1日余裕があったことが非常にラッキーであった。これも一つの思い出となった。

<8月2日(火曜日)>
○ いよいよ最終日となった。朝から絶好(暑すぎ!)の天気である。朝食後、定刻にジャンボタクシー乗り込んで、お濠にお騒がせな「アリゲーターガー」が住んでいる名古屋城からの観光に出発した。 名古屋城の正面で写真を撮って、早速城内に有名な「金のしゃちほこ」が天守の屋根で光っている。城に入る前に平成25年に改築された「名古屋城本丸御殿」に入った。木曽檜を主材として建てられており、廊下、天井、そして数多く間に使われて檜の優しい香りが広がっている。また、いずれの部屋のふすまには見事な絵が描かれおり、その優雅さは秀逸である。

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名古屋城では先ずエレベーターで天守まで、さらに展望階に上がり市内を見学した。その後それぞれの階の展示物を見物しながら下りていった。

○ 次に訪れたのが日本三大神宮(伊勢神宮・明治神宮)の一つ熱田神宮である。鳥居を過ぎるとこんもりとした木々に抱かれて静寂さを醸し出している。砂利が”きゅきゅ”と音を立てる。本殿は奥に位置し余り見えないが早速参拝した。出雲大社に比べてやや規模が小さく感じられた。戻る参道の途中で急に呼び止められると、なんと木の上にニワトリガ2羽が止まっていた。

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○ 最後に訪れたのが「徳川美術館」である。徳川美術館は徳川家の代々の調度品、刀剣類など多くの美術品を展示している。とりわけ国宝「源氏物語絵巻」を収蔵していることで有名である。様々な展示品が徳川時代経て現代まで引き継がれてきている。また横には徳川庭園などもありかなりの広さがあった。

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○ 徳川美術館を後にして名古屋駅に到着、すぐに昼食のため地下街へ、名古屋名物「ひつまずし」、「きしめん」「みそ煮込みうどん」「みそカツ」「えびてん」等々、昼食時間帯は過ぎたといえ、駅地下街はメンバー全員が入れる店は少ない。ようやく”海老どて”と言う店に入った。女性陣は海老フライ、男性陣は味噌どてフライなるものを注文した。味噌どては串あげをチーズフォンデみたいに八丁味噌につけて食べるものだった。
○ 昼食を終え、それぞれがお土産などを買い、14:51発「のぞみ35号」で博多への帰路についた。

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◎ 今年も夏山登山「八ヶ岳」は天気に恵まれ、全員が怪我もなく無事帰ってこれたことが何よりである。そして、山々の連なりは素晴らしく、たくさんの思い出をつくることができた。

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