• 2018.3.5
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「山の会」たより54

平成30年2月24日 熊本県 岩宇土山(1347m)

○ 2月は”マンサク”鑑賞を計画したものの,調べると時期的に早いようなので,今回は”福寿草”を見に行くことになった。福寿草は「仰烏帽子山」と「岩宇土山」が有名であるが、 今回は未踏の岩宇土山に行くことにした。最短の445号線で二本杉峠を通るルートはアイスバーン状態が残っているかもしれないということだったので,仰烏帽子山への道を通過して,五木から久連子へ行くルートとした。

○ 05:00甘木福銀駐車場に集合,九州道玉名PAで休憩ののち,宇城氷川ICに向かった。通行車両はあまり多くなくスムーズである。外は暗く,かなり冷え込んでいる。
宇城氷川スマートICから一般道で宮原から東陽町,五木方面に進んだ。仰烏帽子山元井谷登山口への分岐点を過ぎ五木村に到着した。そのまま,国道445号線を五家荘方面にしばらく行くと,久連子への分岐から県道247号線に入った。崖と崖に挟まれてとんでもなく狭く,曲がりくねっている。絶対に離合できないぐらいの異常な狭さである。幸いにも対向車(人家もほとんどない)もなく,「古代の里」から5分ぐらい,07:50久連子登山口に無事到着した。

○ 久連子登山口の近くにある駐車場には既に7,8台が停まっており,ほぼ最後の駐車となった。数組が出発していった。我々も登山準備を終えて,登山口に向かった。いよいよ08:00登山の開始となった。いつもとは雰囲気の違う登山道である。いきなり,急な斜面となった。体が汗ばんでくる。振り返るとかなりの傾斜がわかる。これが,HPで読んだ急斜面である。

 

しばらく行くと尾根道となったが,平坦ではなくて”ずーっと”登っている感じである。日差しを受けた遠くの山並みが樹間から見えている。岩宇土山が石灰岩の山ということで登山道は独特の岩がむきだしになっている。日陰になる場所には雪が残っている。

 

○ 登山口から1時間10分ぐらいで地点の目安となる地蔵菩薩(山の神とも呼ばれているようだ)に着いた。山道の中央部に置かれて祀ってあり,花が飾られている。ここで休憩を取り,みんなで手作りのレーズンパンで小腹の補給である。なんだか”力がみなぎってきた”感じがする。

 

山の神での休憩後はきつい斜面のトラバースとなった。踏み跡の山側に足を乗せないと,谷側はズルッと崩れそうで,踏み外したらどこまでも転げ落ちそうである。 09:51鍾乳洞に着いた。入口はあまり広くはないが奥は結構広いようで,奥の方まで石筍が立っている。また冬の期間は入り口近くに天井から落ちた水が凍ってできた氷筍がたくさんあった。

 
しばらく行くと,白い石灰岩のゴロゴロで歩きにくい。一気に眺望が広がった。10:03「久連子岳」である。下方には「古代の里」が見え,前方には「岩宇土山」「上福根山」が見える。

○ 再び,岩宇土山に向かうと吹きさらしの石灰岩の尾根道となった。だんだんと山頂が近づいてくる。シカの食害を防止する網が張ってあるものの,かなりの樹木が皮を食べられている。
山頂まで5分の標識が掛けてある。何の変哲もない落葉した樹木に覆われている所に,突然,山頂の看板があった。視界はほとんどなく若干期待外れである。しかし,10:32予定の岩宇土山の到着した.。

 

 

○ すぐにオコバ谷に向かうために下山となった。しかし,いきなり急斜面で雪が残っていて滑り始めたので急遽アイゼンを着け、白崩平分岐まで下りた。年配の20名ぐらいの団体が下りてきた。上福根山まで往復するそうなので,リーダーらしき人にどのくらい時間がかかるか聞くと約2時間程度とのことであった。

10:54標識の矢印に従って福寿草の咲く「白崩平」(約40分と書いてある)に進んだが,上りと全く異なる景色で雪がかなり積もっている。アイゼンなしでは大変である。植林した杉木立を抜けると一面真っ白でまぶしい!!,まだかなり深く残っているようである。

 
そのまま下って行くと,網で囲われた場所に着いた。どうやら福寿草の群生帯に入ったように思えた。 草の中に何か小さい蕾か見える。福寿草の蕾である。だんだんと日の当たる場所に近づいていく。久しぶりに見る「福寿草」である。

○ 11:48 白崩平と書かれた広場に着いた。周りにも福寿草を鑑賞し,昼食を取っている多くのパーティーが休憩している。我々も早速昼食である。サラダ,煮物といろいろな料理を女性陣が用意してくれている。最も楽しい時間である。
次から次から多く人たちがおりてきている。ここは大きな空間で四方を山に囲まれて風を受け止めてくれているので,日差しを受けてポカポカである。下から見上げる上福根山・岩宇土山・突き出した久連子岳それらの直下にいることがわかる。花と山を堪能して,12:28下山を開始した。下山道の足元にもたくさんの黄色に咲いた花がぽつぽつと現れてきた。花弁が一枚一枚キラキラと光っている。斜面にも福寿草が顔を出している。

 

 

 

○ 急斜面のくだりを慎重に下って行った。しばらくは石ゴロゴロの川底を歩き,一旦山道に入った。再び川に近づくといくつも重なったように砂防ダムが造られている。13:10ようやくオコバ谷登山口に到着した。ここからは林道を下って行くことになる。15分ぐらいで久連子登山口と考えていたが,なかなか着かない。尾根付近に親子シカがじっとこちらを見ている。途中,川の反対側の崖に何かぶら下がっている。かなり大きく,よく見ると蜂の巣のようであるが,スズメバチの巣にしては側面が開いている。また,その下の方には人工的に作られた巣箱みたいなものが数個ある。おそらく天然のハチミツを採っているのかもしれないと思った。

 

 
○ 川が迂回したところで,ようやく247号線に合流し、13:31駐車場に到着、無事登山を終えることができた。帰路5分ぐらいで「古代の里」にちょっと寄ることにしたが,看板には平家の落人が住んだと書かれ,また,国の無形民俗文化財に指定された「久連子古代の踊り」(NHKで放映されたような記憶がある)に使われている笠の羽は久連子にしかいない鶏「久連子鶏」と書いてあった。通常展示されている「久連子鶏」はテン等の獣に襲われたので,個人宅に預けているそうである。

 

○ 曲がりくねった道を過ぎ,国道445号に合流して,川辺川沿いに進み,14:20五木温泉に到着,15:10に出発予定で汗を流した。往路と同じ行程で帰路に着き、17:40甘木に到着した。その後、今日の慰労会に向かった。

※ 福寿草は例年より遅れまだ少し早いようであった。しかし,ポカポカ陽気に誘われて草の間から蕾が開き,美しい花弁がキラキラ輝く様子は,心を和ませてくれる。白崩平は山に囲まれた平原となってゆっくりとした時の流れを感じる。
遠方でなかなか行けずに,いつか登ってみたかった岩宇土山に行くことができ,更に天候に恵まれラッキーな登山となった。 

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