• 2017.6.1
  • 「山の会」たより47 はコメントを受け付けていません

「山の会」たより47

平成29年5月27日(土)   佐賀県 天山(1046m)

○ 3ヶ月ぶりの投稿となった。今回は比較的やさしい山と言うことで佐賀県天山の登山を計画した。07:30に集合して、高速道路で鳥栖ICから佐賀大和、一般道路を小城方面へ向かい、途中から44号線、290号線で七曲峠に向かった。山道にはいると離合もままならないくらいかなり道幅が狭い。七曲峠は約700mの高さにあるため、天山との高度差は300m強である。
○ 08:30に七曲峠に到着、路肩に車を停めて早速登山口から登り始めた。標識には天山まで3.6kmと書いてある。最初から階段状に整備された登山道が続いていく、木々で覆われて薄暗いけれど涼しさが感じられる。
先ず最初にアザミに迎えられ、すぐに「タツナミソウ」に出会った。しばらく進むと、「キンラン」が一株、黄色の花を咲かせていた。可憐な花である。
やや急傾斜の階段を登っていくと、急に視界が開けた。一面、クマザサが広がっている。青空で燦々と照らされる。開放感に浸りながら、緩やかな登りを進んでいく。

   
○ 登り初めて約1時間、ようやく山の頂上が見えて、天山かなと思ったりしたが、完全な勘違いで天山山頂はもっと先であった。この辺りから、クマザサから「ニョキ」っと顔を出して花を咲かせている「ツツジ」が見え始めてきた。
山頂まで1.1kmの標識あたりからピンク、紫、赤のツツジが満開である。よく見ると山ツツジの他に「ミヤマキリシマ」も咲いている。全く思いがけない色とりどりの光景である。石碑が見えている山頂が見えてきた。登山者も結構いるようである。しかしまだかなり遠い、ゆたっとした気持ちで進むので苦にはならない。

   

○ 10:27天山山頂に着いた。山頂はかなり広い草原のようになっており、360度の展望である。南側には佐賀平野、有明海、多良岳、普賢岳、北は唐津から糸島方面が見え、十坊山から続く、浮き嶽、女岳、雷山、井原山、金山、そして東には背振山、九千部山が一望できる。少し休憩して荷物をデポし南側の雨山(996m)に行くことにした。最初は石ゴロゴルでかなり急な斜面を慎重に下っていった。林の中には「やまふじ」が綺麗に咲いている。30分弱で山頂に到着した。ここも遮るものがなく見晴らしがよい。そのまま、天山に引き返して行った。

 

○ 11:19天山山頂に戻り、昼食である。心地よい風とやわらかい陽ざしの中、豪華な手作り料理を堪能した。周りも子ども連れの家族、老、若カップル、登山仲間など楽しく食事をしている。ゆっくりとした昼食を終え、12:07下山を開始した。

 

 

○ 景色を楽しみながら、なだらかな下りの尾根道を進んでいった。彦岳(845m)が前面に見えている。その後はひたすら登山口を目指していった。途中、「キンラン」を再度写真に納めた。
 13:36無事登山口の到着した。昼食・休憩を含めて4時間52分の登山であった。古湯温泉で汗を流すことにして、山を越えて帰路についた。約30分で古湯温泉街に到着、入浴料は様々であるが、500円大和屋に決定。古い木造建築の旅館で趣がある。早速、お風呂に入った。露天風呂もあるが、思ったより狭く感じられる。1時間30分程度の入浴した後、玄関の横にあるウッドデッキのテーブルで待った。ウッドデッキは木立に囲まれて、さらにハンモックを木につなげてあった。早速、乗って横になってみたがその気持ちよさは「何にも言えない」、眠気がついてくる。また、デッキからつながった喫茶には、今時珍しいレコードをコレクションにして、お客さんの要望でかけるとのことである。プレイヤーのターンテーブルが回り、針がひろう音は柔らかい音色で流れてくる。
15:30古湯温泉をあとに帰路についた。途中、嘉瀬川河畔にある道の駅「大和 そよかぜ館」や長崎道「金立SA」に立ち寄りながら慰労会「凛と咲く花」に到着した。いつものように今日の登山の話題で盛りあがり。また、夏季遠征「槍ヶ岳登山」計画などの話をしながらお開きとなった。

※ 今回の天山は1,2カ所の急登はあったものの大変登りやすい山であった。360度の展望が魅力である。春や秋であればもっと快適な登山となると思う。

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る