• 2017.7.6
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「山の会たより」48

平成29年7月1日(土) 大分県 坊ヶツル周回+三股山(1678m)

○ 今回は長者原から坊がツル、法華院温泉経由で諏蛾守越え、長者原の周回コースで時間の余裕があれば三俣山に登る予定で甘木を定刻に出発、九重ICから一般道へ、九酔渓は通行止めの解除かどうか不安があったので、四季彩ロードを利用して07:14長者原に到着した。
長者原はミヤマキリシマシーズンを終えたこともあり、駐車している車は少ない。駐車場から三俣山方面は曇って山頂はガスであまり見えない状況である。○ 登山準備をして、07:23木道のタデ原湿原を進んだ、湿原にはキスゲ、アジサイが見られる程度でヒゴダイなど見つけられなかった。坊がツルへの登山口で登山届けを出して、緑に覆われたなだらかな山道を進んでいった。木立の中の「ひんやり」とした朝の息づかいが心地良く感じられる。30分ほどで長椅子が設置された休憩場所に着いた。衣服の調整をして再び進んでいった。この辺りから登山道らしい登りが続いている。

  
○ しばらく進むと標識に「マンサク」と記載があったが、どの木なのかと思いながら、ふと先を見ると何と!!標識に!「オオヤマレンゲ」と書いてある。
思いがけずに森の貴婦人と呼ばれる「オオヤマレンゲ」2輪に出会ったのである。まだすこし蕾であったがふんわりとした白い蕾はやさしさを感じることができた。

 

○ 木立に覆われた登山道が一気に開け、08:49雨ヶ池に着いた。夏をおもわせるように日差しが強い。前面には平治岳、振り返れば三俣山が見えている。梅雨ではあるが全く池には水が溜まっていない。少し残念である。雨ヶ池は自然保護のため木道が綺麗に整備されている。
雨ヶ池からゆっくりと下っていく。これから坊ヶツルに向かうことになる。うっそうとした暗い中を進んでいった。約50分ぐらいで森が終わり、石組みの山道を過ぎ、09:40坊がツルに着いた。360°見渡せば平治岳、北大船山、大船山、立中山、白口岳、稲星山、中岳、天狗ヶ城、星生山、三俣山が見えている。

   

○ 九重の山々に囲まれた坊がツルはゆったりとした時の流れの中にあるように思われる。遠くに数張りのテントが見えている。そしてそのまま大船林道を法華院温泉に向かった。法華院温泉は坊がツルの北西にあり、三俣山、北千里からの沢を跨いで山荘が建っており、近辺にはバンガローが点在している。沢を流れる水は赤茶けている。
09:53法華院山荘に到着した。休憩所があり先客の夫婦が湯を沸かしてラーメンを食べている。計画では我々もここで昼食の予定であったが、まだ早いので、諏蛾守越で決めることにした。
○ 15分ぐらい休憩して北千里・スガモリ越へ向かった。最初からコンクリート舗装で急斜面の道を登っていく(きつい・本当にきつい、ひたすら我慢)。 ようやくコンクリート舗装から解放されたら、すぐに急斜面が待ち受けていた。大きな岩がゴロゴロしてなかなか歩くのが難しい。想像していたよりもかなりタフである。
登り着くと平坦な場所になった。いわゆる「北千里」で、ほっとする瞬間である。しばらく進んで振り返ると背中に小猿?をおんぶしたように見える猿岩あり、正面に硫黄山が見えている。久住別れへの分岐となっているが、久住山まではきつい斜面が待っている。数人がその方向に進んでいるが、遠目に子どもが混じっているようである。

 

 

○ 分岐を過ぎて、11:00スガモリ越に到着した。避難小屋周辺、愛の鐘は老朽化が進んでいるのかテープで立ち入り禁止等を標示していた。まだ時間が早いので、とりあえず三俣山西峰まで登って昼食にすることなった。三俣山の登りもいきなりの急斜面で大変である。幾筋もの道ができている。途中、居残りの花が咲いているミヤマキリシマの株があった。

 
○ 11:31休憩も取らず一気に西峰に到着した。早速昼食を摂ることになったが、いつもと違い女性陣の手作り料理はないものの楽しい時間となった。
急にガスが発生して周りを包んでしまい、肌寒い風が吹いてきた。雨前の店じまい的に昼食を終え、12:06下山となった。12:29スガモリ越まで下って、そのまま長者原方面に進んだ。砂防ダムまでの岩の道は相変わらず神経をする減らす。また、砂防ダムを過ぎて硫黄山旧道に来ると、熊本地震の影響なのか大きな岩石があちこちに転げ落ちてきている。
途中の長者原への標識から旧道を離れて山道を進んだが、この頃から天気が非常に良くなり、とても暑い。山頂とは全く異なる次元である。
○ コンクリートで整備された硫黄山旧道に合流した。ここからは試練の道となった。足の親指が歩くたびに靴の先端にぶつかりとても痛い。早く到着することだけを思いながら13:42長者原に到着、今日の登山が無事終了となった。


○すぐ近くの花山酔(西鉄から法華院山荘に経営が変わっている。)で汗を流し、15:00過ぎに帰路につき、甘木に16:10到着した。そのまま、慰労会の「あかちょうちん」向かった。まだ、日も高く、異常な暑さである。しかし「あかちょうちん」に入った瞬間、心地よい冷房で救われた。早速ビールを飲みながら、料理を食べながら、・・・・・・・・・・十分な慰労会となった。

※ 槍ヶ岳登山に向けた鍛錬登山であったが、比較的楽であった。当初、周回だけのつもりが、三俣山西峰も登って良かった。女性陣も宝満山や英彦山縦走を計画しているとのこと。男性陣の鍛錬不足が少し頭をよぎる。

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