• 2017.12.5
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「山の会」たより51

平成29年11月25日 福岡県 英彦山(1200m)裏英彦山ルート

○ 06:10福銀甘木駐車場から杷木経由で英彦山高住神社(豊前坊)を目指した。 途中,杷木から豪雨災害にみまわれた松末地区を通ったものの,その被害の大きさは想像以上のもので,従前の景色が壊滅しているようであった。更に小石原地区に進んでいったがやはり河川に隣接した家・田畑は大きくえぐられているようであった。また,小石原から英彦山への道路は何か所も一方通行となっていた。
 07:25豊前坊高住神社の駐車場に着いた。既に2台が駐車している。神社参道のもみじの紅葉もすっかり過ぎてしまっている。すぐに登山準備をして,野峠方向に裏英彦山登山口に向かった。裏英彦山登山口は,鷹ノ巣山登山口からさらに進んだところに,目立たない標識で示されている。

 

○ 08:00裏英彦山登山口から登り始めた。最初は植林した杉林の合間を縫ってやや急な登山道をジグザグに進んでいった。途中,北岳の望雲台が横に見えるあたりから自然林の中を登って行った。うっすらと残雪があり,やはり寒さを感じる。

○ しばらく進むと北岳への分岐標識があり,いよいよそこからは英彦山東南の中腹を進んでいくことになった。斜面に作られた道は狭く,滑り落ちないように山側に体重をかけながら進んでいく。

 
○ 自然の木々はすっかり葉が落ち寂しさを感じる。周りには苔に覆われたたくさんの岩石が斜面に重なり合っている。見た目は良いが,この上を歩いて進むのは結構難儀である。滑らないように!脚を挟まないように!と非常に気を使うところである。
○ 木立の合間から上を見て北岳と中岳の間かな!などと想像しながら進んでいく。また南側には円錐形をした刈又山(960m)が見え,英彦山(北岳)から稜線がつながっているのがわかる。08:44大きく窪んだ岩が現われた「鹿の岩屋」と書かれている。

  

○ 少し進むと真上に英彦山中岳上宮の社が見えてきた。良い。そして,前面上部には南岳の山頂も見えているので,ちょうど中岳と南岳の中間部に居ると思った。突然,登山道は岩ゴロゴロの急斜面を降りることになった。標識には「ケルンの谷」となっている。ゆっくり,ゆっくり最善の注意を払っての下りである。背中に汗が噴き出す。谷と書いてあるので仕方がないものの,せっかく登ったのに,この下り・・・・・・・,なんとも恨めしく思う。

 

 09:16ようやく「ケルンの谷」に着いた。約1時間30分強の所要時間である。「ケルンの谷」は谷の折り返し部にいくつものケルン(道標)を積み重ねてあ  り,良い休憩場所となっており,われわれも少し長めの休憩をとった。「ケルンの谷」からは予想通りすぐに急な斜面を登っていかねばならないことになった。途中で中岳と南岳の鞍部へ登る標識があったが,籠水峠へ向かった。

 
○ 約20分ぐらいで「垂水の壺」に着いた。岩がえぐれて空間ができている「えぐれたところから水滴が落ちており,冬場はツララになるようである。
その山肌の登山道をしばらく上り下りしながら進むと,前のほうに稜線が見える。ひょっとすると「猫の丸目」からの稜線ではないかと思いながら登って行った。 すると右方向に「鹿の角」の大岩壁が見え、10:24籠水峠に到着した。籠水峠は岳滅鬼山から猫の丸目の尾根道を経て裏英彦山ルートと合流し南岳登山道へ向かうルートの接続点となる。今回の裏英彦山道で行ってみたかった地点でもある。

  
○休憩の後「鬼杉」への矢印に進路をとり,落ち葉で埋もれた登山道を下って行った。時折,かろうじて残った紅葉を見ながら,11:03南岳登山道との分岐に到着。南岳登山道は以前鬼杉までの下りに使ったことがあったが,急斜であったと記憶に残っている。分岐からは階段状に石組みされているが,何分にも急である。息を切らしながら進んでいった。

  
○ 苦難の登りを過ぎて11:23ようやく「材木石」に到着。材木石はマグマが急激に冷やされた安山岩の節状節理が材木を重ねたように見えることから材木石と呼ばれていると書かれている。
休憩の後,南岳に登っていくが何か所か鎖場あり,登りきったところに巻道と頂上の標識があり,ためらうことなく巻道を選択した。思った以上に長く感じ,まっすぐ頂上を経て下ったほうが近いかもと思いながら,中岳の上宮が見えた。
○ 中岳に向かう道は霜柱が解けたのか,びちゃびちゃで非常に歩きにくく,滑りそうである。12:18 ようやく「中岳上宮」に到着した。お参りののち,すぐさま休憩所に移動した。休憩所前の広場には30人くらいの登山者が昼食をとっている。我々は運よく休憩所の中のテーブルが取れたので,荷物をデポして山頂の塔の前で写真撮影して,昼食となった。 かなり寒い,温度を尋ねると2度とのこと,手先が冷たい。こんな時の熱いラーメンは格別である。今日も女性陣の料理に感謝!!

   

 13:06下山開始である。今回は北岳経由でなく,少し余分に時間を要するが,初めての北西尾根を降りることにした。この尾根道は添田,田川,さらには豊前海までが見えて快適なルートである。と,思ったら梯子のある急斜の下りとなった。そのあとはロープなどもあり思った以上に苦労した。

急斜面も約30分ぐらいで緩やかとなり,踏みしめる落ち葉のキュキュという心地よい音を聞きながら下っていくと,青年の家からの観察路と合流した。なんとなく安堵感がこみ上げる。

  

○ しばらく青年の家に向かって歩いていたら,「ピュー」という鹿の声がする。下のほうを見ると家族の鹿の群れが過ぎていく。雄シカは立派な角である。
ススキの野原,聞けば青年の家のスキー場とのこと。今は一面ススキが茂っていた。右に折れて修験道?立派な杉の木立の間を続いていく。
14:29ようやく高住神社到着となった。延べ6時間49分であった。

 

※ 裏英彦山登山道は英彦山北岳~中岳~南岳の南斜面を横切って行き,籠水峠で岳滅鬼山ら猫の丸目からの尾根道と合流して,南岳登山道に向かうコースとなっている。 このコースは起伏が多く,ややタフなコースとなっているが,落葉した木々からの柔らかな日差しがとても気持ちよく感じられた。春の若葉,秋の紅葉など素晴らしい光景を想像しながらの登山であった。

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