• 2019.4.30
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「山の会」たより67

平成31年4月27日(土)宮崎県 五葉岳(1569.7m)

○ 今回は昨年通行止めで行けなかった「五葉岳」を再度計画した。県道6号線(日之影・宇目線)は大分側からは狭隘なイメージがある杉ヶ越を通る必要があるため、日之影から入るコースを選んだ。
路程が5時間弱かかることから03:00甘木福銀を出発、途中北熊本SAで休憩し、九州道を御船ICまで進み、国道445線で一路日之影を目指した。 だんだんと周りの景色が見え始めた06:20頃、日之影「道の駅 青雲橋」に着いた。道の駅 青雲橋は今日がオープンの日らしく、花輪が飾り付けてある。

 
○ 再び五葉岳へ県道6号線を進んで行くと、最初は2車線で結構な道であったが、すぐに利用できないような狭隘な道路となった。時たますれ違うがどうにかやり過ごして進んだ。青雲橋より日之影川沿いに県道を見立渓谷方面に車で10分程走ると、山あいに 宅地、石倉まで石組された「石垣の村」を通過した。
07:07 ようやく日隠林道の入り口となる仲村橋に到着、アームのついた大型のトラックが橋を渡って林道に入って行った。その後についていくが、トラックは林道の両端すれすれをどんどん進む。舗装が途切れると途端にガタガタの山道で噂通りのとんでもない道、SUV車でないととんでもない!しばらく進んで、材木置き場でようやくトラックが別の山道に入った。その後も上下動の道は続いた。

 

○ 07:46 お化粧山登山口に到着した。後続車の1台は更に登り、大吹登山口に向かった。早速登山準備をして、08:04 登り始めた。杉林を過ぎてに谷間に進むと、もう少しで開花しそうな「ヤマシャクヤク」があちこちにある。その頃から目印もほとんどなくどこが登山道なのかなかなかわからない急斜になってきた。

 

 

ようやく芽吹いた木々が優しく感じる。だんだんと空が開けてきた。もうすぐ尾根だろう。尾根道に到着、蕾のミツバツツジ木が迎えてくれた。まわりには馬酔木が群生している。とおくにピンクの「アケボノツツジ」がみえているが、近くには見当たらない。

 

○ 少し進むと、09:35 ”エェー”と思うような所に「お化粧山」の表示がある。どう見ても尾根道の途中である。遅れ気味なので次の「ブナの三差路」へ急いだ。すると前方に目指す「アケボノツツジ」が咲いている。満開前の花でピンクが非常にきれいである。目を楽しませてくれる花である。再び馬酔木をかき分けながら進んで行った。

 

 
10:04 ブナの三差路」についた。鹿納山への分岐となっているが、ブナの木は無残にも朽ち果ててしまっている。更に周辺の木々も枯れている。・・・酸性雨?・・・
少し左にはこれから行く「お姫山」が見えている。とにかく馬酔木が群生して尾根道が分からなくなっている。10:33「お姫山」直下に到着、ミツバツツジが咲いている。

 

 
○ 荷物をデポして「乙女山」に行ってみようと下っていったが、岩場が崩壊して突端までは進めないようなので引き返すことになった。11:07 「お姫山」山頂に到着した。天気は回復して視界も良く、周辺の山々がはっきりと見えている。直下に戻り、本命「五葉岳」に向かった。

○ 急斜面の柔らかい土を踏みしめながら下って行く、目の前には五葉岳の岩場が近づいてくる。枯れたような木々が散在している中を進むと、岩場にむらさき色のミツバツツジが陽に照らされて綺麗である。
11:43 「五葉岳」にようやく着いた。数組のパーティーが南斜面側で食事をしている。祖母・傾、大崩等が一望できる景観は登ってきた甲斐がある。少し下った所で我がパーティーも昼食となった。プーさんの敷物の上に手料理が並べられる。風裏で太陽を浴びると”ボーッ”としてしまう。至福の時間である。

 
12:32 下山を開始した。何処から下りたら良いのかわからない。山頂の向こう側にも下りるコース(後で調べてみたら、兜巾山を経由して大吹登山口へのコースにはアケボノツツジとミツバツツジのトンネルがあると書いてあった。”残念!”・・・時間的に焦っていた。)があったようだ。迷っていると後から来た夫婦から大吹登山口へのルートを教えてもらった。
○ 道筋にマークはあるものの急斜で土地が柔らかく、踏み込むと”ズルズル”と滑って行く。こんなにも柔らかい登山道は初めての経験である。とにかく滑り落ちないように細心の注意を払っての下山となった。

 

急斜面を下り終えると、やや平坦な杉林の中を進んで行く。やはりマークが少なくわかり難い。50分ぐらい経って前方が開けた。正面に林道が見えている。もう少しと気合を入れ直して下って行った。岩石がゴロゴロとした沢伝いに下りて行く。なかなか登山口に着かない。
突然、「ヤマシャクヤク」の群生に出会った。日差しの中のヤマシャクヤクは咲きかけて、可憐である。5月半ばには満開になるかもしれない。

 
○ 13:33 ようやく大吹登山口に到着した。登山口の横にある駐車場には10台程度が駐車していた。思った以上に広く、ここだけ別の空間のように感じる。ここからは林道を下って、お化粧山登山口にまで約2km進むことになる。林道は荒れておらず緩やかに下っている。見上げるとアケボノツツジが山側斜面に咲いているのが分かる。しかし、登山口になかなか着かない。

 
○ 14:08 お化粧山登山口に無事戻ってきた。急ぎ帰る支度をして、凸凹の日隠林道を上下左右に激しく揺られながら下っていた。仲村橋から県道6号線、そして15:30日之影温泉駅に着いた。ここで汗を流し、16:00 甘木への帰路に就いた。
○ 高千穂、松橋から九州道で19:08 甘木に無事到着した。長い長い道のりであった。

※風はかなり冷たく感じたものの、天候に恵まれた平成最後の山の会は「五葉岳」となった。夏木山から見た五葉岳と違い、岩が飛び出したような山頂であった。そして大崩山の坊主がびっくりするほど近くに見えていた。四方を山に囲まれた奥深さは九州脊梁を感じさせる。

夏木山からするとアケボノツツジがあまり見れなかったこと。登山道が荒れていて登りずらかったことなどはあるが、景色が本当に良い山であった。

 

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