• 2019.10.15
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「山の会たより」71

令和元年10月9日(水) 三俣山(1,744m)

○ 今回は紅葉には少し早いが「三俣山」のお鉢コースに挑むことになった。周回するのは時間がかかるいうことで、大曲登山口からの入山を計画した。06:00甘鉄駐車場に集合し、九重ICから九酔渓を経て、07:40大曲駐車場に到着した。駐車場は後で来たもう一台で満車となった。
07:55 登山開始、梯子で砂防堤を越えて狭くて滑りやすい登山道を進む。しばらく進むと長者原からの林道(舗装)に合流した。両側にはススキのなびいている。快晴で真っ青な空が広がって、気持ちよい風が吹いている。最高の登山日和である。
○ 08:24 長者原ショートカットからの登山道と合流した。約40分の短縮である。ゆっくりと舗装道路を登って行くと、前面に硫黄山の噴煙が見えてきた。

 
08:33スガモリ越への取り付きから岩ゴロゴロを登っていく事になる。岩には黄色のマークがなされているが、足跡の筋が思い思いに上り下りした跡となっている。
○ 08:57スガモリ越に着いた。修理された鐘をついて、三俣山西峰に登って行った。振り返ると久住山側の中岳、九住山、星生山などが一望できる。一株だけミヤマキリシマが季節外れに咲いている。一気に稜線まで登ると癒しの風が迎えてくれる。稜線伝いに進むと、西峰の標識が立っている。このまま南峰へ進むか、西峰に立ち寄るか考え、結局西峰に寄ることになった。

 

 

○ 09:38 西峰に着いた。見渡すかぎり山が幾重にもなり、素晴らしい眺望である。それから本峰・南峰へ進んで行った。一旦下ってまた登り返すことになる。気持ち的にはめげる。
10:03 本峰、南峰への分岐道標があった。周回するは本峰からか南峰からかの結果、本峰からの急斜下りは大変なので南峰~北峰~本峰のコースを選んだ。南峰へ行く前にすぐそばにある第Ⅳ峰に立ち寄って、南峰に向かった。

 

登山道は笹で覆われ歩きづらい、注意しないと段差でコケそうになる。南峰への途中にある鞍部近くで、岩で覆われた北峰が見えている。その下には「小鍋」が開ている。ここが小鍋か!紅葉はまだまだである。枝が迫りくる山道をしばらく登ると、急に開けた。

  
○ 10:31南峰に着いた。目の前には平治岳、北大船、大船山が連なっており、眼下には「坊がつる」が広がっている。坊がつるから見上げた位置関係がようやくわかったような気がする。
そのまま引き返し、途中にあった「北峰」への道標から右に進んで行った。木々に挟まれながらどんどん下って行く。もったいない気分である。かなり下った所に小山が見えてきた。”ここを迂回して北峰に登る”とのことであるが、道は迂回でなく下山しているかのように下って行く、だんだん不安になる。想像以上に下るので、メンバーが様子を見に先に行った。後続の人はヤマップではこのまま進んでいいことになっていると話している。

 
○ 結局そのまま進んで行くとようやく登りになった。鍋底近くまで下りてきているようである。雨ヶ池に至る山道はロープが張られている。北峰は見た限り岩石で覆われたよう見えて、他の西、南などとは少し趣が異なっている。

北峰に取り付いた。灌木に挟まれ、岩を迂回しながら登って行く。途中、鍋底まで崩壊している箇所が2か所ぐらいあった。第一のピークに近づくにつれ、岩がむきだしでゴロゴロしている。段々と傾斜がきつくなっていく。ドウダンツツジの一部が赤く色づいているのが見えるが、ほとんどが紅葉前の状態である。

 
○ 11:38三俣山北峰に着いた。前面にはこれから進む東峰の急斜面が見えている。山頂は狭くてゆっくりできる場所はなく、昼食を摂れる東峰との鞍部まで進むことになった。途中、下に見えるのが「大鍋」である。
11:58 北峰と東峰の鞍部に着き、早速昼食となった。平地にシートを広げての楽しい、ゆったりとした時間である。数組のパーティーが後ろを過ぎていく。

 
12:42 東峰に向けて出発した。いきなりの急斜面である。木々の手がかりなしではとても登れない。何か所もロープが張ってある。このコースを下りに使うと大変なことが分かる。とにかく傾斜がきつい、緩斜面はない。
○ 急に空が開けた。13:05やっとの思いで東峰に到着した。東峰では何組か休んでいた。その中で、小型犬4匹を連れた人にあったが、こんな小型犬が・・・・、それも4匹!!!。
本峰から北峰の下には「大鍋」がひろがり、南には平治岳、大船山が展望できる。これで三俣山の周回コースを制覇したことになった。

 
○ 13:21本峰分岐に着いた。これから西峰を迂回して、スガモリ越まで下りていくこととなった。14:01スガモリ越、14:21長者原分岐、14:49大曲登山口に到着して、三俣山登山を無事終えることができた。

※ 三俣山登山は紅葉にはやはり早かったが、初めてのお鉢巡りを堪能した。一見何の変哲もない山に見えるものの、北峰まで行くと風景が全く異なり、面白さが倍増するように思えた。
大鍋・小鍋の紅葉まで望んだらいけないかもしれないが、絶好の山日和であった。再度、紅葉時に行きたくなる登山となった。

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