• 2020.4.1
  • 「山の会たより」76 はコメントを受け付けていません

「山の会たより」76

令和2年3月18日(水)  福岡県 香春岳(508m)・牛斬山(580m)

○ 今回は田川市の香春岳(三ノ岳)と牛斬山を計画した。06:30甘鉄駐車場に集合して、昨年開通した八丁トンネルを通って行くこととしたが、甘木から田川まで直線で結ぶようなルートである。特に八丁トンネルの開通は嘉麻市との距離がものすごく短くなった。
 08:05 登山口のある「五徳越峠」に着いた。車5、6台が駐車できるスペースがある。登山準備しながら、香春岳と牛斬山のどちらを先に登るか話して、結果香春岳(三ノ岳)から登ることになった。

 

○登山口からすぐに木立が開いて土手みたいで、かなり急斜の登りである。体がなじむ前のなので結構きつい。少し行くとファミリーコースと岩登りコースの分岐があった。朝いちの元気で岩登りコースに進んだ。
○見上げる位置に「三ノ岳」がある。いきなりの岩場である。岩に手をかけ、足場を探して、”よいしょ”と身体を引き上げる。一つ上げればまた一つと次から次に岩が目の前をふさいでいる。とにかく上るしか道はない。

 
○岩登りは大変だけれど結構楽しい、ヤマを征服していくような気分になるのが不思議である。また一つ大きな岩が立ちはだかっている。慎重に足をかけ、枝に手をかけ、勢いよく身体をずり上げる。繰り返し、繰り返し
○振り返ると、足がすくむ程の急斜面である。しかし、遠方を見ると、快晴の下に田川市内が広がっている。また、牛斬山への防火帯で切り開かれた登山道が伸びている。たどると牛斬山の山頂が見えている。

 
○「二ノ岳」の奥に山が半分切取られた「一ノ岳」が見えている。(同じ高さまで登ってきたようだ!)ようやく山頂みたいなところに着いたが、標識がない。大岩がゴロゴロしている。とてもファミリーコースでは絶対にあり得ない光景である。
岩を乗り越えて木立を進むとあった。09:11坊主頭の開け地に「三ノ岳508m」の標識である。休憩を取りながら周囲の山で疲れを癒す。

 

 
○”さあ次は牛斬山だ!”と09:26下山開始となった。岩はないが、かなりの斜面を下って行く。ファミリーコースと言っても結構タフな下りである。
一本道を進んで行くと、広い林道になると分岐みたいになっている。三ノ岳への標識が左カーブで書かれている。おそらく右は二ノ岳への登山道ではないかと思われる。(現在も登山禁止?)
○ しばらく林道を進むと行き止まりとなっていて、手前の山道に再び進んで行った。途中にたくさんの買い物パックに入った「石灰石」の小石があたり一面に置いてある。何のため????意味不明

 
10:05「ズリネ間歩」と書かれた標識の横に説明板がある。どうやら銅の採掘跡のようである。少し登ると岩壁に穴をくり抜いた跡がある。ここが採掘した所なのか?穴の中はほとんど奥行はない。
○再び山道に戻って進むと、10:14 ファミリーコースとの分岐点に着いた。登ってきた道を引き返すように下って行くと直ぐに駐車している「五徳越峠」に到着した。(所要時間2:07)

 

○ 「香春岳登山口」の反対側にある「牛斬山登山口」から登り始めた。登りはじめから急である。すぐ下で年配の男性がスコップで掘っているので聞くと、”山芋でなく腐葉土を取っている”とのことであった。更に”サルがいるので、引っかかれたりしないように”と注意を受けた。
○ すぐに防火帯の斜面になった。10mぐらいの間隙の中央に登山道が作られている。迂回することもなくほぼ直登である。見上げれば見上げるだけ気持ちが萎える。なかなか平地に着かない。登りが終わると、今度は下りとなる。”さっきの登りは・・・・・”と思ってしまう。変哲もない山道を登ったり下ったりの連続である。

 

 
○ 11:06ロマンスが丘分岐、帰りに寄ることでそのまま進んだ。11:11 ようやく牛斬峠に到着した。ここからは尾根道となったみたいである。只々登り下りを繰り返して進むが、山道そのものは側面は刈られて整備されているようである。
福知山からの登山道に合流して少し行くと、11:37合屋分かれに着いた。合屋分かれは採銅所駅、福知山、五徳越峠、 長光新道からの登山道が合流している。目の前に「牛斬山」が見えてきた。あと少しである。

 

 11:42 牛斬山頂に着いた。東側には先に登った「香春岳」がまじかに見え、一ノ岳の切取られた採石場が良くわかる。しかしアップダウンでかなり疲れた。牛斬山頂には「薄霧山」と書かれた別の標識があった。
早速、昼食となった。この時ばかりは疲れを忘れる至福の時間である。しばしの休憩の後、12:31下山開始である。

 
○ 往路と同じ道で下山、やはり下山は楽であるが、度々ある登りに差しかかると足が・・・・言うことを聞かない。12:59「ロマンスが丘」の分岐に着いた。
寄り道でロマンスが丘に行くと、季節外れなのか、枯れ草のみで何にもないので、引き返した。その後は急斜面の防火帯を下り、13:37五徳越峠に到着して、今回の登山を終えた。

 

※ むしろ暑いくらいの快晴での登山となった。香春岳の岩登りコースはこれまでに経験のない岩登りの連続で大変面白かった。また、牛斬山は防火帯を登るのがかなりきつい思いをした。
いずれも山頂からは低山であるがいくつもの山が眺望でき、なかなかの景観であった。
田川を通るときにいつも見上げる山で身近に感じていたが、実際に登って一ノ岳を上から見ると、改めて自然を取り壊す人間の勝手さを思い知った気がする。
帰りに寄った「道の駅 おおとう桜館」は思った以上に立派で、さらに風呂も安価でちょっと寄り道してもまた利用したくなる施設である。

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る