• 2023.6.26
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「山の会たより」104

2023年6月14日(水) 大分県 黒岩山(1502.6m)・大崩ノ辻(1458m)

○ 少し遅くなったが6月のミヤマキリシマ鑑賞で「黒岩山・大崩ノ辻」に行くことになった。例年の平治岳は虫害で無残な状態ということで断念した。黒岩山は牧ノ戸から目の前に見える山である。06:00甘鉄甘木駅に集合、玖珠SAに寄りながら大分道を使い07:32に牧ノ戸峠に到着した。平日でもあり牧ノ戸峠にはそんなに多くは駐車していない。早速登山準備にとりかかった。

 

○ 07:51道路を渡って、登山開始である。ゆっくりとした坂道を登って行くと、07:55直ぐに「牧ノ戸展望台」に着いた。振り返ると普段登る沓掛山から星生山、硫黄山、三俣山が一望できる。初めての眺望である。 星生山の中腹辺りにミヤマキリシマの群生の色付きが微かに見える。あまり人が踏み入れないので、残っているのかも!

 
○ そこからしばらく緩やかな登って行く。ミヤマキリシマは見当たらない。「ドウダンツツジ」があちこちに咲いている。黒岩山の取り付からはやや傾斜がきつくなってくる。中腹まで来ると、終わりかけたミヤマツツジが所々に残っている。その後平坦で広くなったところに黒岩山山頂と泉水山分岐標識があった。黒岩山山頂へ向かうと赤ドウダンツツジやミヤマツツジがあらわれた。

 
08:38 岩ごつごつの「黒岩山」山頂に到着した。山頂は見晴らしがよく、長者原、久住山、涌蓋山方面が一望できる。山頂から大崩ノ辻に向かうため下りに差し掛かると、ドウダンツツジ、ウツギの花が山道を挟んでいる。

 
08:54 クマザサの茂った平地にある分岐標に着いた。所々にミヤマキリシマが咲いている。岩場を上り下りしながら、右手に長者原の温泉群が眼前に広がっている。そのまま進むと泉水山が見えてきた。

 

 

○ 09:22 大崩ノ辻分岐に着いた。案内は左方向である。黒岩山を左に見ながら進んで行くと、一面がクマザサに覆われている。かき分けて進むのが楽しく感じられる。しかし木々が鬱蒼と茂った山道となった。ジメジメして岩ゴロゴロで結構慎重になる。
抜けると緩やかで広い斜面が現れた。クマザサの間にミヤマキリシマが点在している。そのまま緩やかな傾斜を登って行く。

 

 
 09:52「大崩ノ辻」に到着した。高木のない高原であった。ミヤマキリシマがあちこちで今季終りの姿を見せてくれている。
ぽつりぽつりと雨が落ちてきたので、ここでの昼食となった。以前登った涌蓋山から一目山のコースを思い出しながら、一目山の斜面のきつさをいまさらながらに思い出した。 手前には地熱発電所の蒸気が立ち昇っている。実にゆっくりとした流れの空間と時間を感じる。

 

○ 10:22 食事を終えてた。雨雲が広がってきているので、今回は泉水山へは行かず、そのまま下山することとした。山上から見る大崩ノ辻の斜面には期待以上のミヤマキリシマの株がある。結構穴場的な場所である。
再びクマザサを分けながら進んで行った。ジメジメした山道を通らない迂回路はないのか、天気がよければ分け入ってみたいなど話しながら、分岐まで戻って来た。

 
○ ラムサール登録湿地「タデ原湿原」の全貌を初めて見ることができた。そのまま、岩場の迂回路を利用しながら、11:15 黒岩山分岐を経て、11:49 牧ノ戸峠に無事到着した。

 

ミヤマキリシマが虫害で全滅との話から、「黒岩山・大崩ノ辻」を登ることになったが、通常登山口(沓掛山)と反対側からの星生山、三俣山、硫黄山の山景は何回も振り返りたくなる光景であった。
栗岩山を登り切れば、その後は緩やかに広がった高原のようで、楽なコースであった。大崩ノ辻も眺望が素晴らしくミヤマキリシマの最盛期にまた来たい山である。今回は心配した天候も小雨程度で丁度良かった。

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