• 2020.11.27
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「山の会」たより80

令和2年11月18日(水)大分県 中山仙境 高城(317m)

○ 11月山の会は、6年前の11月3日に行った国東半島の「鋸山(田原山)」を思い出し、路程が長いが同じ国東半島の名勝「中山仙境」を計画した。
06:00甘鉄甘木駐車場に集合して、大分道で日田まで行き、ぼんやりと見える紅葉の耶馬渓、その後中津、国道10号線で豊後高田を経て、真玉から南回りで夷耶馬農村公園に向かった。途中、シャッターポイントの「一路一景公園」で中山仙境の全容を鑑賞した。屹立した岩峰群は名勝にふさわしい。

 
○ 08:58夷耶馬農村公園駐車場に到着した。すでに2台が駐車している。ここからも登れるが、もう少し下った所にある登山口から登るため、県道を下って行った。道の反対側には結構大きな神社、寺院が並んで建っている。すこし進むと場違い的に「国東イエス御霊教会」もある。クリスチャン大名 大友宗麟の治めた地域・・・などと思った。

 
○ 09:23 「中山仙境入口」と看板がある。登山開始である。最初からやや急な階段を登って行くとすぐに祠に祀られた2体の石仏がある。さらに「中山仙境一番札所」の案内があり、近くに同様に2体の石仏が祀ってあった。
進めば次々に石仏(弘法大師とお伴らしい)が祀ってある。さすがに国東六郷満山である。登山道は樹木に覆われ、上り下りの連続である。倒木の根が空間となり通り抜けれるようになっている。

 

 
○ 尾根道にかかると空が開けてきた。この辺りから札所の場所は岩場の先端にあり、非常に見晴らしがよい。北には道路を挟んで同じような岩峰が連なっている。ところどころに紅葉が見られみごとな景色である。


しばらく進み、下って行くと「坊中へ」の道標があった。10:16農村公園駐車場からの登山道と合流である。また、無明橋まで500mの標識もあった。それからすぐに鎖場となった。ゴツゴツとした岩が目の前に現れた。これからが岩峰巡りの開始であろう。岩に登ると岩峰が見渡せる。また下り、又登る、これの連続でその度に鎖がかかっている。

 
○ イノシシの「沼田場」と書いたプレートが掛けてある。(プレートがかかっているのは珍しい)前面の急斜面に鎖が見えている。かなり手強そうな感じである。慎重に登りきると、見渡せば素晴らしい光景である。岩稜の険しさ、複雑さ、興味をそそられる。

 
 10:45 「無明橋」である。思っていたより短くて小さい、すぐ下に迂回路がある。でも確かに左側は絶壁である。橋を渡ろうとするが、少し恐怖である。結局四つん這いで渡った。無明橋を渡ると急斜の下りとなる。鞍部から再び登ると馬の背の手前のピークであった。馬の背と言われる痩せ尾根を通ると、前面に高城であろう石塔が見えてきた。

 
再び鞍部まで下って右側に沿っていくと、鎖のある急な登りである。ゆっくりと登って行くと見えていた石の塔と石仏が祀られている。11:10HPで見た高城に間違いなかった。登山口から1時間46分である。中山仙境で最も高いピークなので、360度の山々や登ってきた山道が筋となって見えている。また、北の方には周防灘が遠目に見えている。天気も良く最高の登山である。

 
○ 早速昼食となった。それぞれにおにぎり、ラーメンを出して、ゆっくりとした時間の流れに浸る、暖かな陽が心まで包んでくれているように感じる。しばらくしてピークに人が登っているのが見える。我々は山頂を一人占めしているような感じなので、片付けに入った。11:47出発となった。

 
下ったら、すぐに鎖場となって岩稜を登る。ピークから下を覗くと、先ほどの馬の背以上に細い瘦せ尾根となって下を向くのが恐ろしく感じる。ナイフリッジ(ナイフの刃ように切り立った尾根)と呼ばれる痩せ尾根である。2か所のナイフリッジを過ぎると前面に巨大な岩稜が立ちふさがっている。大仏岩?なのかもしれないが、切り立って、取り付くことができないようである。

 
近くに標識があり”ここからは滑落事故があったので、注意を”と記載され、下山の登山道を矢印で示されている。進むと直ぐに、鎖をつかみ、岩にへばりついて下らなければならない。かなり急斜面で注意して、ゆっくりと進む、滑ったら・・・・

 
○12:14「隠れ洞穴(ウド)」に着いた。弘法大師の幟が立っている。カメラも中までは映し出せないくらいに奥まで深い洞穴である。そのまま下って行くと真っすぐ行かせないように石で×サインが描かれて、山道が右に折れている。それからは杉林の中を進んで行くことになった。12:39「中山仙境下山口」に到着し、そのまま車道を下って、12:50夷耶馬農村公園に到着した。中山仙境登山を無事終えることができた。

 

 

 ※ 当初の由布岳から国東半島「中山仙境」に変更したが、天気も良く、紅葉もあり、非常に満足の登山であった。何を言っても岩稜の登山は緊張の連続であるが、スリルがあり疲れを忘れさせる風景は思い出に残る。
国東半島では「津波戸山」も有名であり、いつか登ってみたい。

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