• 2022.11.4
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「山の会たより」97

令和4年10月20日(木) 大分県 大船山(1786m)

○ 快晴という予報のもと秋の紅葉シーズンによく出かける「大船山を計画した。5:30甘鉄甘木駐車場に集合し、大分道を使って九重まで行くこととなった。昼食を購入するため途中玖珠SAに寄った。登山の雰囲気でたくさんの人が同じように寄っている。
今回は有氏登山口から登って行く予定で、九酔渓、牧ノ戸峠を経由、竹田市の方向に向かった。ナビを頼りに進むと、民宿「め組茶屋」を過ぎたところに左折の看板、狭い林道を慎重に進み、07:50有氏登山口への林道道路端に駐車した。

 

08:14 準備を終え出発した。コンクリート舗装の道路を登って行くと広くなったところに6台程度の車が駐車している。かなり早い時間に止めたに違いない。そのまま進むとゲートがあった。両サイドには有刺鉄線が張られて抜けられないので、ゲートを乗り越えた。しばらく行くとまたゲートがある。今度は両サイドが通り抜けられた。

 
ジグザグに舗装道路を進む、左側には祖母傾の山々が見えている。約40分ぐらいで「ガラン台」に着いた。今回「コンクリート道路」が嫌で岳麓寺登山口を避けたのだが、思った以上続いている。雲の上から「市房山」が見えている。

 
08:59 柳ケ水、入山公墓、大船山への案内がある有氏登山口に着いた。ようやく山道に入り気分的に楽しくなってくる。樹林のなかを少し進むと、「柳ケ水(岳麓寺十字分岐)」に着いた。この柳ケ水十字分岐から登山ルートが別れる。我々は左回りで戻ってくることにして、風穴、黒岳の方に進んで行った。以前、下山に使ったルートで、ちょうど大船山と黒岳のや谷間を進んで行く。

 

 

○ 樹林帯を進んで行くものの、大船山とだんだん離れていく感じになる。開けた窪地からは黒岳(高塚山)が見えてきた。09:47 今水分岐に着いたが、まだ風穴の方面に進んでいいのか・・・、ヤマップで確認!大丈夫である。09:54 前セリの標識があった。左に大船山と書かれた矢印のテープがあり、東尾根とは違うが、これを進むと御池の横にたどり着くルートである。

 
○ 大船山の尾根を直登するルートなので、やはり急な登りが続く。右には黒岳の登山道、天狗岩などだんだん近づいて見えてくる。
途中、山道が抉られたところ付近からテープが途切れ、踏み跡に沿って進むが”なんか違う”、丁度その時、抉れた山道を登ってくる人がいたので、聞くと”ここをこのまま進んだ方が良い、1時間ぐらいです”と教えてくれた。(再びテープがあった。)
かなりの急斜になってくると色づいた木々が目についてきた。息を整える。黒岳の奥に由布岳が見え、その先には大分市街地が見えている。

 

 

 

○ さらに、急な登りとなっている。ロープ場で女性とすれ違う。”ここが一番の難所です。”とのこと。後続と少し離れたようなので、立ち止まり見上げると御池の象徴的な岩が見えている。もう少しで・・・・、しかし、登りが続く。
突如として少し開けたところに着いた。左の岩の上に人がたっているのが見える。山頂の岩かなと思っていると、近くにいた人がここから山頂はまだ見えないと言っている。

 
○ そこからは緩やかになった道を歩くがなかなか御池への下り道に着かない。こんなにも遠かったかなと自問しながら進む。すれ違う違う人に聞くと”山頂いっぱい!御池いっぱい!”とのことなので、先に御池に行って、山頂直下の広場で昼食を摂り、山頂に登ることとした。
○ 再び平坦なくねくね道を進むと、多くのにぎやかな声が聞こえてきた。12:17 ようやく御池へ下り!下りていくと池のほとりにたくさんの人が感嘆の声を上げている。我々も隙間を探して、御池の紅葉を鑑賞した。登りの疲れも一瞬にして吹き飛ぶような鮮やかである。水面には逆さ紅葉が見事である。

 

○ 紅葉の御池を心に刻んで広場の方へ向かう。12:30 広場に着き、大船山頂を見ると登山客がひしめいている。昼食の場所を探していると、丁度終わった人から声をかけてもらい難なく場所を確保できた。
いつのもおにぎり弁当とラーメンであるが、山頂では一味違う気持になってくる。そして四方の山々がここまではっきりと見えるのは初めてである。素晴らしい! 食後は荷物をデポして山頂へ向かう。

 

13:10 「大船山」山頂に立った。写真の順番待ちでとても三脚は出せないので、近くの方にお願いして写してもらった。山頂からの360度眺望、直下に見る「御池の紅葉」、きついきつい斜面を登ってきたご褒美である。何度も何度もこの光景を写真に撮り、広場に戻った。

 

 
13:25 入山公墓経由のルートを下って行った。猿岩を経て延々と下る。あまり急斜はないので安心であるが、歩く時間が長く感じる。14:44 「鳥居窪」に着いた。概ね下りの半分位で休憩するには絶好のポイントである。広い一面のすすきの背後には大船山山頂が見えている。”よくあそこまで登った”と振り返る。

 
○ 案内の矢印にしたがい、14:57 「入山公墓」に着いた。 竹田藩3代目藩主中川久清公の墓地である。墓には寄らず通りすがり的な寄り道である。階段を下りたところで登山道に合流すると、以前利用したことのある板切登山口(バス待合場所)の分岐となっている。再び緩やかな下りを進んで行った。

 

15:31 十字分岐に着いた。ここまでくればもうすぐである。緩やかな傾斜を下っていくと「ガラン台」登山口についた。ここからは、コンクリート道路をしばらく歩くことになる。ゲートを乗り越えると往き駐車していた車は全くなくなっていた。約40分で駐車場所に到着、本日の登山を無事終えた。

 

※ 大船山は登山口から歩行時間が長く、かなりの脚力が必要である。今回は初めての有氏からの登山となった。御池直下の最後の登りはかなりきつい。しかし「御池の紅葉」はそのきつさを一瞬に拭い去る魔法である。
 とにかくこれまでになく美しい光景で言葉にならないとはまさにこのことである。他の登山者の歓喜の声があちこちから聞こえてきた。
 加えて今回は周りの山々の眺望が素晴らしく、感激であった。まさにラッキーの1日であった。

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