• 2023.3.21
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「山の会たより」102

2023年3月16日(木) 佐賀県 黒髪山(516m)

○ 3回目の黒髪山登山であったが、初めて有田ダム手前の英山登山口から周回するコースを選択した。西大刀洗駅に06:00に集合、長崎道で武雄北方から、有田町中心部を経由して、07:40に英山登山口駐車場に着いた。
○ 準備の途中で雲行きが怪しくなり、パラパラと雨が落ち始めた。予想では曇であったが・・・・とにかくしかたがない、ザックカバーだけを付けての出発である。

 
○ 整備された山道であるが、登り初めには結構に傾斜である。最初の峰に着くと左眼前に有田ダムがあり、右側にも貯水ダムがある。短い岩尾根を過ぎると林の中を下りながら進んで行った。登りにかかった所でロープが張られている。かなりの急斜面で、連続してロープが張られていた。

 

 
○ 登りきるとおそらく「英山」であろう、前面に大きな岩塊を抱いた山がある。また下っての登り返しである。しばらくにぼって行くと突然一枚岩である。かなり長いロープが張られている。足場を固めてロープを頼りに登って行く。
登り切って振り返ると眼下には有田町が広がっている。さらに上を見るとまたロープが続いて、なかなか面白い。後続も慎重に登ってきた。

 

 
○ また前面に岩壁が立ちふさがって、ゆうに30mぐらいの高さ?迂回しながら進み、急斜を登ると尾根道に合流した。ヤマップで確認すると右方向に「英山」「英岩」があるようだ、直ぐに「英山」の標識があった。そして少し下ると「展望岩」の標識、岩の上からの眺望は素晴らしい。尾根合流地点に戻り、そのまま尾根道を黒髪山に向かって進んで行った。

 
○ 10:00 「前黒髪」に着いた。そこからの黒髪山から青螺山方向の山の連なりが綺麗である。天童岩に人が立っているのが見える。この先下り階段が続いている。登りの努力が泡のように消える。かなり下りてから鞍部に着いた。ここからが黒髪山の取り付きと思いながら進んで行った。

 

 
10:39 有田ダム登山口への分岐標識地点があり、帰路はここから下って行くことを確認して、先に進んだ。前面に巨大な岩塊が近づいてき、「社」が見えてきた。階段を上ると真新しい「白山神社」があった。奥の方にご神体?の鏡が祀ってあった。
○ さらに進むと西光密寺、黒髪神社の分岐があり、黒髪神社方向に階段を登って進むと、抉れた岩に祠がはめ込まれている「黒髪神社」があった。この岩の上部が天童岩であろう。

 

○ 黒髪神社のすぐ下の山道を進んでいくと、直角の一枚岩を登る鎖場に着いた。毎回緊張する岩場である。太い鎖と梯子を掴みながら慎重にゆっくり登りきると天童岩への分岐である。
切り立ったやや狭い岩を過ぎると鎖が張られた天童岩に取り付き登ると11:04「黒髪山」山頂に到着した。眼下に有田ダムが見えている。
○ 早速昼食となった。最近はほとんど同じメニューであるが山頂では格別の美味しさを感じる。この時間帯に他の登山者がいないのは初めてである。日差しが強く、登山口には考えられない良い天気である。周りの眺望に感激しながらのひと時であった。

 

 
 11:58 下山となった。下りは登りに使った鎖場は使わず、分岐まで迂回することにした。迂回路と言いながら結構傾斜があり、路面が壊れそうな悪路である。気を使いながらの下山は疲れる。
相当下ったように思うが、なかなか分岐に着かない。そんなに長かったなと思いながら下って行った。
 12:19 ようやく分岐に着いた。ここから有田ダムに向かい進んで行った。黒髪山を直に下る感じなので、急な勾配で、折り返しが続いている。途中で「シダ」が生い茂っている間を抜けて下る。(後で調べてみると「カネコシダ」の自生地となっている。)

 
 12:55 白川キャンプ場を過ぎて、有田ダム登山口に着いた。ここからは登ってきた山々を見上げて左手に見ながら、ダムサイドの道路を歩いた。13:18 英山登山口に戻り、無事登山を終えた。

 

 予想以上に天候に恵まれた黒髪山登山となった。英山経由の黒髪山は途中の岩登りなどなかなか面白いコースで、低山の割にはややハードな面もあった。
 今回が3回目の黒髪山であるが、同じ山でもコースが違うと別の山に登っているように感じる。今回の有田ダムコースは見晴らしのある場所では左手にダムが見え、ダムを取り囲むように周って登るコースであった。

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