• 2023.2.24
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「山の会たより」101

令和5年2月16日(木)大分県 両子山(720.5m)

○ 今回は国東半島両子山を計画した。国東半島の山は何度か登っているが、路程が長いため、早めの集合となった。05:00 甘鉄甘木駅駐車場に集合、まだ深夜のように真っ暗である。日田まで高速を利用して、耶馬渓から国道10号線、豊後高田を経由しての両子寺を目指す。
耶馬渓付近のころから少し明るくなってきた。途中、豊後高田市のコンビニで昼食等を調達、そのまま両子寺に向かう。
 07:37 「両子寺」に到着した。駐車場から仰ぎ見るとかなり大きいな寺院である。07:53 登山準備を終えて出発となった。
最初に有名な「仁王像」を見るために石畳みの道を少し下ったところからの登山開始である。参道の両脇に建つ仁王像は”しかめっ面”の威風堂々としている。

 
○ 参道の総合門を上がると左手階段上に両子寺の受付があった。まだ早いのでだれもいないので、そのまま上がろうとすると年配の婦人が出てこられた。受付で300円の拝観料がいるとのことであった。寺院内に入ると大きな本殿があり、なかなか立派である。いくつもの石仏が建立されている。右側に進むと舗装された山道となっている。

 

 
○ 08:06 両子山へ出発、しばらく進むと「奥の院」の案内があり、せっかくだから寄ってみることに、階段を登って行くと岩穴にはめ込まれた本殿があった。裏に回ると仏像が岩に彫られていた。
○ 奥の院から戻る途中に鎖張って登って行けるようになっており、七不思議巡りと案内されている。鎖はあるが滑りそうである。登り切ってすぐに「百体観音」、どうみても百体はないと思いつつ、すぐ先にある「針の耳」、ザックが岩で”ガリガリ”どうにか通過した。

 

 
○ 次に待ち受けていたのが「鬼の背割」である。岩と岩が裂けたようになって、一人がようやく通れるようである。百体観音はあちこちの岩に彫られて、全部で百体というのが分かった。(あるかどうかは分からないが・・・)

○ 08:42 七不思議巡りを終わって、コンクリート舗装の山道に合流した。ここからが苦難の山登りとなった。只々急斜の舗装道路である。折り返しが続く、傾斜は段々ときつくなる。面白くもなんともない。・・・・文句を言いながら、進んだ。

 
09:17 郡境尾根分岐標識に着いた。帰りはここから尾根を下っていく予定である。正面に電波塔が見えている。もう直ぐ山頂である。

 
○ 09:23 「両子山」山頂に着いた。急斜のコンクリート山道を何と41分要しての到着であった。”疲れた・・・”
山頂は展望台があり360度の眺望となっている。四国佐多岬半島から佐賀関半島の狭さ!北の方面は手前に姫島があり、四国から瀬戸内海、防府、北九州までが遠景で見えている。また、国東半島の山々が重ねあって壮観である。そして、南方面には雪を抱いた「由布岳」、手前の鶴見岳がかすかに見えている。さらに左を見ると別府湾、高崎山が見えている。もう少し霞がなければ”絶景”

09:37 まだ早いが、昼食となった。定番のカップラーメン、おにぎり弁当である。日差しが背中に!”ポカポカ”気持ちいい!風もない!

 

 

○ 10:21 下山開始である。コンクリート山道を下っていくと、登りで確認した「群境尾根分岐」標識から山中へ進んだ。少し登るとそこに「両子山北峰700m」の看板がある。ようやく山道らしくなってきた。
先に進もうとしてとしたら、崖みたいな急斜にロープである。木の根に注意しながら”ゆっくり、ゆっくり”と下りて行った。鞍部から少し登ると「トンガリ山671.7m」の標識、上り下りをしながら進む。

 

 
○ 11:07 「走水岳(ピーク600m)」に着いた。道標には国東半島峯道ロングトレイルコース6と併せて書かれている。こんなところを走って行く気持ちにはなれない。やや緩やかな下りになり、疲れが癒される。
11:35 林道に出会ったが、標識が定かではない。結局ヤマップで確認しながら進んだものの、何回も立ち止まる。イメージとしてそんなに遠くはないはずと思いながら林道を進んだ。

 
○ 12:02 ようやく、走水観音分岐の道標があった。なんとなく安心感!再び木立の中を進んだ。豪雨被害にあったのか、山道が荒れ石ゴロゴロで沢みたいになって、流木などが引っかかっている。
12:14 走水観音に着いた。走水観音は不減不増の霊水で、観音さんの足元から水が流れ落ちている。幅の広い立派な舗装道路が整備されている。立派すぎて不安になり、作業中の人に両子寺を聞くと、このまま下って県道を右折したら着くと教えてもらった。
○ 12:38 両子寺駐車場に到着、無事帰還である。下山は2時間17分を要したことになった。

 

※ 国東半島の山は奇岩を登ることが多かったが、両子山はどちらかと言えば平凡な山であった。両子寺からの登りは奥の院から七不思議巡りをしないなら、単にコンクリート道路のきつい山道である。七不思議巡りは国東の山らしさがあった。
天候に恵まれた両子山の山頂は四国をはじめ全方位が目の当たりに見え、見ごたえのある山といえる。コンクリート山道でなければ・・・と思う。

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