• 2023.1.28
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「山の会たより」100

令和5年1月19日(木) 大分県 由布岳(1583m)

○ 2023年 初登山は「由布岳」を計画した。07:00 甘鉄甘木駅駐車場に集合、途中玖珠ICに寄って、08:31 由布岳登山口駐車場に到着した。既に1台が止まっていた。天気はよさそうである。由布岳の山頂はうっすらと白くなっている。


○ 08:31 準備を終え、霜柱で凍りついたなだらかな草原地帯を歩き始めた。前方を鹿の親子が通り過ぎる。風もあまりなく穏やかである。
08:59 「自然歩道入口」をそのまま正面道を進んで行った。すぐに岩ごつごつの山道となった。落葉した木々が林立し、冬の景色である。
○ 段々と体が温まり、厚めに着こんだ服で汗ばんでくる。最初の大曲で衣服の調整である。

 

09:37 「合野越」に着いた。休憩することなく、なだらかな山道を進んで行くが、ここからしばらくは連続した折り返しとなる。山肌はうっすらと雪化粧、雪道となってきた。雪に先に登っている足跡がくっきりと刻まれている。かなり大きな跡である。

 

 
○ 樹林帯を抜け、”カヤ”道に入ると、湯布院の町が一望でき、また、由布岳東峰山頂部が見えてきた。”霧氷なのか樹氷なのか”と話しながら一面真っ白となった山肌に感激である。
登山道に再び樹林帯に入る目印の大きな岩があらわれた。以前より奥の方から回り込んで上りやすくなっているように感じる。

 
○ 急に岩道となってきた。雪が多くなり注意しながら登って行った。途中で体格のいい下山の人に出会った。”アイゼンは持っていますか?” ”持ってきています。” ”マタエから上はアイゼンが必要ですよ”少しのやり取りであったが、良いアドバイスを受け、別れた。
○ 進むにつれ、枝に張り付いた氷がだんだんと大きくなって、見事な樹氷となっている。岩の表面が少し氷着いて滑りやすくなってきた。
ようやく、マタエの下までたどり着いた。東峰、西峰とも雪景色となって奇麗である。

 

11:10「マタエ」に着いた。ここからはアイゼンなしでは不安なので装着することにした。
準備してきたアイゼンを装着しようとして、大変なことになった。チェーン式のアイゼンの一人を除く3人のアイゼンのベルト部分が長く使っていなかったので劣化していて切れてしまった。思いもよらなかったハプニングである。しかし、メンバーの一人が予備の靴紐を持ってきており、何とか応急措置で難を逃れた。このため思った以上に時間を費やした。

 

○ 後続して何人かがマタエに登ってきたが、休むことなく西峰に登って行く。今の時期は危険と思ったが・・・。11:40我々は東峰へ登り始めた。少し行ったら下からの声”カメラ忘れていませんか!”カメラを忘れていた。
西峰を見ると、単独男性が岩場をよじ登っている。見ているだけで恐怖感が湧く、その下部の男女二人連れは女性が離れて登っているものの、進んでいないようである。恐らく断念したのであろう。

 
○ アイゼンをつけたおかげで滑ることもなく思った以上に楽に登れる。周りの木々は樹氷覆われ、きらめいて奇麗である。難所を抜け東峰が目の前にあった。
 11:59 「東峰」に着いた。寒い‼ 一面の雪景色、久しぶりの光景は見ごたえがある。鶴見岳、鞍ケ戸・・・、先に登って行った女性は南側でコーヒータイム、すると”写真撮りましょうか!”と言ってくれたので、お願いした。こちらからもというと、後ろ向きでの撮影でお願いしますとのことであった。やはり風が冷たく寒いので、食事は「マタエ」で摂ることで、下山となった。

 

 
○ 12:30 「マタエ」まで戻って、昼食を食べようかとしたら、外国人が10名弱登ってきた。登山靴は履いているが、アイゼンは持っていないようである。しばらく様子を見ていると4、5人が東峰に登って行った。その後オーナーらしき日本人が登ってきた。聞くとフィリピンからの技術実習生とのことである。

 

○ 13:03 食事を終え、下山を開始した。雪があるので、そのままアイゼンは装着したままとなった。歩きにくいものの、やはり滑らないので安心である。ゆっくりとした下りである。石道を抜けてアイゼンを外して、しばらくカヤの間を進んで行く。
上を振り向くと朝よりかなり樹氷が薄くなったような気がする。「合野越え」近くまで下ると、山道にはほとんどの雪が消えかかっている。
○ 14:32 「合野越」に着いた。少しの休憩、そのまま下ろうと思っていたら、ここにも「鹿の群れ」、なにか以前より山全体で増えているような気がする。そのまま下り、自然観察道入口を過ぎて、15:06 駐車場に着き、2023年の初登山は無事終えた。

 

※ 2023年最初の登山は由布岳となったが、何よりも天気に恵まれるとともに、久しぶりの雪山登山で十分楽しめた一日であった。
 年を重ねると足腰などの不具合が生じてき始めている。日々の健康管理をおろそかにせず、いつまでも登り続けたい。

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