• 2018.11.1
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「山の会」たより62

平成30年10月27日(土) 白口岳(1720m)

○ 10月の山の会は九重山系で未踏峰の「白口岳」登山を計画した。登山ルートは吉部登山口から坊がつる、法華院温泉を経て鉾立峠からの直登コースを選択した。白口岳には他に主な登山ルートとして牧ノ戸からのコース、レゾネイド(くたみ別れ)からのコースがあるが、いずれも片道3時間30分以上要する。
○ 天気は曇りのち晴れの絶好の登山日和となった。05:30福銀甘木に集合し、大分道で玖珠SAで休憩後、07:12吉部の駐車場に着いた。07:27登山開始となった。周辺の木々の紅葉が目につく。鳴子川に架かる橋から少し行ったところの登山口から坊がつる方面に登って行った。

 
緩やかな傾斜の登山道を川音を聞きながら進んで行く。だんだんと紅葉の色合いが濃くなっていく。真っ盛りの紅葉の素晴らしさに見とれながら順調に進み、08:26大船林道に合流した。そのまま林道の落ち葉を踏みしめながら進むと最高の気分になった。

  

○ 08:45鳴子橋に着いた。青空の正面には三俣山が迫っている。暮雨の滝への山道と合流して、一路坊がつるに向かった。左側には「平治岳」、「大船山」が見えている。
しばらく行くと、何か赤い実がびっしりとなった「まゆみ」あらわれた。
前路が開けた!!一面のススキが波うって迎えてくれている。九重の山々に囲まれた坊がつるに入った。周囲の山は既に紅葉が終わっているようで、下の方には色づきが残っていた。

 

 
09:18 長者原・雨ケ池からの登山道と合流した。坊がつる方面にはススキのなかに登山者が見え隠れしている。そのまま法華院温泉に向かった。途中「ミヤマキリシマ」が季節外れに咲いている。
○ 09:35 法華院温泉に到着、この時間からテン泊の準備をしているパーティーもいる。休憩の後、鉾立峠への道標により途中まで木道が整備された穏やかな登りを進んで、
10:08 鉾立峠に着いた。吹き抜けの風がかなり強い。目の前に急斜の「白口岳」が座っている。相当登り甲斐がありそうで、山頂は見上げなければならない。

 
白口岳の登山道に入っていった。最初はゆったりと登っていく。しかし、山道は黒土で滑りそうである。登っていくにしたがい、足元がすべり、木々に掴まりながらとなった。
途中、二手に道が分かれている。ここで右に進んで行くと、「ウツギ」の林を左右にぬいながら、そして間違っていないか疑ってしまう。ザックや帽子などを枝にひっかけつつ、やっとの思いで本堂に合流した。前面に尖った岩が見えている。

○ 合流するとかなりの高さまで登っていることがわかる。ほぼ真下に鉾立峠が見え、5,6人が登ってきているのがはっきりと見える。この辺りから、黒土から石ゴロゴロ道に変わってきた。ややジグザグしながら進むと、北からの冷たい風が吹き付け、その上だんだんと斜面がきつくなってきた。鉾立峠から登って来る後続の四人組がすぐ後ろまで来ている。なんとも早い、元気だ。
山頂にほど近いところで大きな岩塊が立ちはだかっている。ロープが張ってあるが、あまり頼りにならない。でも、よじ登ろうとしてもなかなか難しい。慎重にゆっくり登った。

 
○ 岩場を登り切り、11:29山頂に到着した。風がますます強くなっているようだ。”寒い”体感5℃以下のように感じる。とりあえず写真を撮り、すぐ昼食のために風裏を探した。山頂標識の横の岩裏に廻り、窮屈ながらなんとか6人座れるだけの場所を確保、あとはいつものように手料理を食べ、四方の山を見ながらの楽しい時間だ!!
稲星越から登ってきている人がいる。なんと、山頂下で先に行ったパーティーではないか。聞くと稲星山まで行ってきたとのこと。とんでもない・・・あの時間で超人的???”参った”

 
○ 12:22 下山となったが岩場くだりも一層難行である。岩場を過ぎて一安心すると、今度は黒土の斜面下りでこけないようにとゆっくりと下った。13:27 ようやく鉾立峠に着いた。ここからは吉部まで緩やかに戻ることになる。13:55法華院温泉に、朝よりかなり多くのテントが張られている。そのまま大船林道から暮雨のたきへの山道に入って行った。

 
陽ははまだ高いのに山道はかなり薄暗くなってきている。16時過ぎるとほとんど真っ暗になるのかもしれない。落ち葉を踏みながら、14:46暮雨の滝の標識があった。荷物を見守っている人が居り、他はザックをデポして滝に下りているようだ。我々も滝に下って行くと、十数人のツワー登山者がいて写真を撮り、ガイドの説明を聞いている。その後我々も写真を撮り。吉部への道を急いだ。

 

 
○ このコースの最大の難所にさしかかった。ロープはあるものの、無理やり切り開いたようなほぼ真下へのくだりである。登りもきついと思うが、下りは気持ちがめげる。一気に汗ばみ、額から汗がしたたり落ちてくる。”ここがなければ最高のコース”と思いながら下って行った。
 15:45吉部の駐車場に無事着いた。朝よりかなり車がおおくなっている。また、バスも停まって、団体客が乗り込んでいる。
16:05 牧場の湯でゆっくりと汗を流して、帰路に就いた。

※ 少しだけ紅葉を期待しての「白口岳」ではあったが、山頂付近は終わっていたものの、坊がつるまでの紅葉は素晴らしかった。とどまっていつまでも眺めていたくなる。
「白口岳」は思ったよりきつくはなかったが、全体的に急登であることと、滑りそうな斜面は手強かった。山頂の強風と寒さにも参った。これで、ようやく九重山系を登り切ったことになった。

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