• 2023.11.3
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「山の会たより」106

令和5年10月24日(水)大分県 大船山(1786m)

○ 2023年の紅葉シーズンは2022年と同じく「大船山を計画した。今回は吉部から坊がつる経由の通常ルートである。
また今シーズンは気温はかなり下がってきたが、天気はすこぶる良く、2週間以上安定した快晴で絶好の登山日和となった。
05:00甘鉄甘木駐車場に集合し、大分道で途中玖珠SAで昼食等を買って、九重ICで下りた。その後は九酔渓を経由して、06:50吉部の駐車場に着いた。駐車場には平日のも関わらずマイクロバスを含め既に30数台が停まっていて、その後も何台もやってきた。


○ 早速準備に取り掛かったが、外気温は3℃でかなり寒く感じる。準備が整った登山者がどんどん出発して行く。横に駐車している年配の人と話しながら準備していると、横の人が携帯がどこにあるのか分からなくなったから自分の携帯を呼んでほしいと頼まれ、呼び出すと寝袋の中から着信音がなっていた。
○ 駐車場周辺を写そうとカメラを取り出し、起動させると、いきなり”メモリーが入っていない”とのメッセージ、やむなく今回はスマホで写すことにした。(実際に帰宅後確認するとメモリーは装着されていた。再度確認して挿入しなおせば良かったのだ!ただ、約1k程度軽くなった。)
○ 07:00 準備を終え、駐車料金300円を竹筒に入れて登山道に向かった。今日も橋を渡った所の川沿いの登山口から大船林道を経由して向かうことにした。


少し進んだところで直ぐに山側に登るようになっている。最近の豪雨によるものなのか、前回の登山道と何か違っている。しばらく沢のせせらぎと紅葉の始まった樹々を見ながら快適に進んで行った。
○ 07:51 大船林道に合流し、これからしばらくは林道を進んで行く。両側の樹木も色づいて気持ちが良い。 だんだんと沢の音が聞こえなくなってくる。林道沿いで倒木を整理するための工事が行われていた。


08:15 前面が開けて、三俣山が見えてきた。少し下った所の「鳴子川橋」着いた。

 
○ 08:21 暮雨分岐に着いた。ここからは、ほぼ平地をゆっくりと進むと、一面「すすき」の坊がつるに入った。右手には三俣山、中岳、白口岳、左手には平治岳、前大船、大船山が見えている。鳴子川を渡り、キャンプ場に進んで行った。
○ 08:49 「坊がつるキャンプ場」に到着、沢山のテントが立っている。ここで休憩となった。法華院温泉方面から、吉部、雨ケ池方面から来る人が合流する。多くの人が大船山を目指して登って行く。しばらくして我々も出発した。

 
09:02 登山口からいよいよ登り始めた。山に入ると本格的な山道となっている。後から、後から登山者が登ってくる。最近は「お先にどうぞ!」が普通になってきている。朝日が差し込む岩道を進んで行く。このころからトップの足取りが重くなってきた。
○ 10:02 見晴らしのきく5合目に到着した。休憩を取って息を整え、また進みだした。この辺りからは小さな石ゴロゴロで登り難くなってきた。ここからかなりの斜面が続いているが、もう直ぐだと思いながらも、なかなか段原に着かない。そしてすれ違う人も増えてきた。山頂は大賑わいとのことである。

  
○ 10:35 「段原」にようやく着いた。大船山頂につづく斜面がきれいに紅葉している。更に山頂に多くの人が見えている。ここまで来ると山頂までの”やる気”がみなぎる。※標識で正式には「タイセン」であることが分かった。

 

○ 山頂の途中までは緩やかであるが、急に岩場の急斜になっている。狭い山道で下山者とのすれ違いが多くなってきた。開けた斜面まで来て、振りかえると段原までの紅葉が素晴らしく、癒される。
○ 11:12 岩場を登り切り「大船山頂」に到着した。とにかく人が多い! 御池を見ると紅葉が見事である。(遅いかもしれないなと思っていたが、まだまだ大丈夫である。)
やはり御池まで行ったあと段原に戻って昼食を摂ることになった。山頂にバックをデポして御池まで下った。

 
○ 11:26 「御池」は期待を裏切らない絶景である。今年も来てよかったと感激である。水辺付近ではあちこちで昼食をとる人たちで賑わっている。雨がしばらく降っていないのでかなり水が少なくなっている。写真を撮って直ぐに引き返し、段原に下って行った。登ってくる人は幾分か少なくなったように感じる。

 
○ 12:10 段原に戻って、直ぐに昼食となった。かなりの人が休憩しながら大船の秋を心残りに見上げている。ここから北大船に向かう人もいる。12:44下山を開始した。ガラ石を歩くのは本当に気が抜けない。景色を見る余裕もなく只々うつむいて、慎重が上にも慎重にならざるを得ない。それにしても長い、遠い!

 

○ 13:50 ようやく登山口に着いた。ホッとする瞬間である。坊がつるで少しの休憩をとって、すすき野の平坦な路を歩き始めた。周りの山景が光の加減で違ったように見えている。
雨が池を経由して長者原、吉部に向かう人などが分かれていく。すすき野を過ぎると、14:31直ぐに暮雨の滝分岐に着き、今回も暮雨の滝を経由しての山道を選択した。このコースは終りの急傾斜を除けば平坦で非常に歩きやすい。色づいた木々と水の音のなかをひたすら進んで行く。

   
○ 14:57 「暮雨の滝」に着いた。滝への下り道の両サイドの笹等が全て枯れて、以前山道からは滝の流れが見えなかったのに、見えている。なぜ枯れたのかと思いながら過ぎていった。
後ろから女性がひとり追いついてきたので、先に行ってもらった。段原から北大船に行った女性である。若いので軽快な足取りで進んで、直ぐに見えなくなった。
○ いよいよ急斜面の下りとなった。踏み荒れ、樹々の根がむき出しになって足の置場が難しい。できるだけロープを頼りながら慎重に下りで行く。神経が疲れる場面で、”ゆっくり、ゆっくり”である。
急斜面を抜けると、再び平坦な道になり、川の音が近づいてきた。ようやく、登山口への戻りである。
○ 15:41 吉部駐車場に着き、今回の紅葉登山を無事終えることができた。

 

※ 大船山の紅葉は日帰り登山では最高である。が…歩行時間が長い。しかし何度行っても「御池の紅葉」である。長い道のりも自然の変化を楽しむことができる。
御池、山頂からの段原までの斜面眺望の色合い、そして360度の「やまなみ」は、きつさを忘れるひと時である。
携帯でのカメラ撮影となったが、そこそこには写っているが、三脚がないので集合写真が撮り難い。次回からは点検して臨むことにする。

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