「山の会たより」109

2024年3月29日(金) 福岡県 犬鳴山(583.7m)

○ 3月の山の会は雨で中止の2月山の会と同じ「犬鳴山(熊ヶ城)」に登ることとなった。前日までの天候不良がようやく回復し絶好の登山日和となった。06:30 甘鉄西大刀洗駅に集合し、途中でメンバーを迎えて、大宰府・古賀線から久山でら県道21号線に進み、08:20犬鳴ダム駐車場に着いた。大宰府~古賀線は通勤時間帯で渋滞して予定より20分ほど遅くなった。既にもう1人のメンバーは到着していた。
○ 山肌には山桜があちこちで咲いている。本当に春を感じられる。犬鳴ダム湖は「司書湖」と名付けられている。

 

 

 

○ 08:51犬鳴山登山口から登り始めた。いきなりロープが張られた急斜面となっている。(ネットで調べたとおりである。)今朝までの雨でかなり滑りやすくなっている。急斜が続く、ロープがないととても登れない。一気に汗が噴き出てくるきて、段々無口になっていく。休憩しようにも平地がない。

しばらく登るとピークの感じが見えてきて、元気が出てくる。しかし・・・・・違っていた。手前のピークであった。今度は下りとなり気落ちしながら進み、再び急斜面を登って行った。

 

○ 10:03 前方に小さな標識「山頂まで5分」の標示、いろんな山でこの標識を見かける。「人吉のかめさん」の標識である。(人それぞれの思いがあるようで、5分でなく10分がいいなどと言いながら進んで行った。)
○ 10:07 「犬鳴山」に着いた。所要時間1時間16分である。まあまあ!かな!!山頂は木々に覆われ、眺望が全くなく、楽しみが薄れる。
そのまま山頂から尾根周回コースに進もうとした途端、ロープの急斜面の下りである。滑らないように気をつけて下って行った。

 
○ 尾根道は樹木でおおわれ、ほとんど日は差し込まない。そして、思った以上に左右は切り立って急な斜面となっている。10:39 林道に出会った。

地図で確認するとまだまだ予定の1/4も進んでいないようである。直ぐに案内表示があり、西山方向へ巻道もあるようだが、直登することとした。ピークを過ぎて下っていくと右側に巻道が見えてきたが、巻道の方が早かったかな!
○ 尾根道から斜面に沿った登山道に変わって道幅が非常に狭く、踏み外したら大事である。緩斜面を下りながらしばらく進んで行った。地図上では山陽新幹線のトンネルがこの辺りを通っているようになっている。

 
10:53「久山分岐」に着いた。道標にはダムへの進路が全て✖が記されている。そのまま西山方面へ進むと、11:05「猪野越」の標識があった。
そろそろ昼食する場所を探そうということで進んで行くと、登山道の右下部に「日の丸」がなびいている。えぇ!何事! 確かに、横にある木は付近を見回してもすごく立派である。しかし意味が分からない!!

 
○ 11:34 地面は少し湿っているが、日当たりのいい場所での昼食となった。つめたい風が吹いているが、日差しでちょうど良い、疲れを忘れるときである。
12:05 昼食を終え出発したが、食後の登りは本当にきつい。椿峠までの緩斜面を登り続ける。相変わらず右下の急斜を見ながら、滑らないように細い道を進んで行く。眺望がなく、変化がない。

 
○ 12:45 椿峠に着いた。木立の中にポツンと標識がある。10分ほどで「鹿見分岐」、直ぐに前面が開けた。高圧線鉄塔設置のために周辺を切り開いたようだ。
初めての眺望だ、眼下には宗像市が広がって、ロイヤルホテルが見えている。高圧線鉄塔からは急激な下りで、あまり整備が行き届いていない山道は大変である。しばらく進んで行くと鞍部が見えてきた。

 
○ 13:11「御別館跡分岐」と書かれた道標があった。そして司書橋への矢印がある。当初計画では番所跡、ダム分岐に行き、ダムに下りる予定であったが、犬鳴ダムへ行けるならと下り始めた。
下り始めて直ぐにとんでもないルートと分かった。急こう配でガラ場の道なき道を進むことになった。ガラ場はズルズルと滑るので、神経がすり減る思いである。
そのあとは沢を何度も渡渉しながら、そしてこの沢伝いに進めばダムに行けると思って、只々下るのみである。

 
○ 13:56 ようやく林道に出会い、難儀の山下りが終わった。犬鳴川と書かれた標識が立っていたので、この沢が源流なのだろう。しばらく舗装道路を歩くと、司書橋があり、その先に川遊びが出来そうな桜満開の公園(司書橋周回公園)を横目に歩いて行った。

 

 

 

14:41 ようやく駐車場まで戻って。犬鳴山登山を無事終えることができた。の登山である。犬鳴山はダム湖畔から登って行くコースとなったが、最初からの急斜の連続は思った以上であった。

※ 低山でも”侮れない”と、つくづく実感する。尾根道はほとんど眺望がなく、只々樹木の中を登り下りを重ねたものとなった。また犬鳴ダムからの全周回は8時間近くを要するだろうと思う。
 2か月ぶりの登山であったが、何とか最後まで歩くことができたのに感謝である。

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